【NEWS】元ILMのCEO、Oculusのアドバイザーが没入型映像コンテンツ制作スタジオをハリウッドに設立 第一弾はポール・マッカートニーのライブ! ピアノの脇でポールの演奏を堪能できる!!
2015.5.22 UP
ポール・マッカートニーの演奏をピアノの傍らで聴ける
スポーツやコンサートを特等席で
仕事の合間に青空の下、海岸でリフレッシュ
バーチャルリアリティ(VR)制作スタジオ「Jaunt Studio」が、元ルーカスフィルムのスタッフ3名をリーダーにして設立した。遅くとも8月には主要スタッフを揃えて本格的に活動を開始する。(ザッカ・メッカ 山下香欧)
■ILMの元CTO クリフ・パルマ−氏が社長
Jaunt Studio はVR技術を持つJaunt Inc.の完全子会社として、ロスアンジェルスにスタジオ本社を構える。スタジオの社長にVRコンテンツの一人者のクリフ・パルマー氏を選任した。パルマー氏といえば、デジタルドメインの元CEOであり、またインダストリアル·ライト&マジック(ILM)とルーカスフィルムのCTOを務め、スターウォーズトリロジーで初のデジタルシネマ制作を手掛けた人だ。VR関連では、Oculus Riftのアドバイザーであり、またサムスンのGearVR用のコンテンツプロデューサーであった。スタジオはパルマー氏を中心に、ルーカスフィルムのCOO兼法務顧問でディズニーによるルーカスフィルムの買収を手掛けたデビッド・アンダーマン氏と、同ILMでコーポレートコミュニケーションを務めたマイル・パーキンス氏の二人が、市場開発兼PR担当副社長として加わっている。
■コンサートやスポーツ、ファッションなどのライブ映像にフォーカス
ブルームバーグからインタビューを受けてパルマー氏は「今までのコンテンツはゲーム向けのものが多かった。スタジオではライブアクションに焦点を当てており、コンサート会場やスポーツスタジアム、ファッションショーへ視聴者を引き込むような、シネマチックVRとして臨場感あふれるコンテンツを生み出していく」と意気込みを語っている。
スタジオの最初の制作はポールマッカートニーのライブコンサート。視聴者はマッカートニーのピアノの傍でライブを聴いているような体験ができるという。
■コメディドラマのVR化も進行中
またYahooのサイファイコメディ“Other Space”や、3月に開催されたSXSW Musicでのビッグ・ショーンのライブをVRコンテンツとして制作している。これらのVRコンテンツはGoogleのカードボードもしくはOculusやサムスンギアで体験できる。ポールマッカートニーのライブ"Live and Let Die"はiOSもしくはAndroidモバイルデバイスで360°/ Dolby Atmosによる3Dステレオ体験できるVRアプリがリリースされている。
■役員にはNetflix、ドルビー、BskyBなどから重役が参加
Jauntはカリフォルニア州パロアルトを拠点にVR体験を展開するハードウェアとソフトウェアを開発しているスタートアップ企業で、既に3400万ドルの資金調達を成し遂げている。今回、VR市場全体を拡大するための高品質なコンテンツを増やすために制作スタジオを設立したという。役員にはハイランドキャピタルのほか、Netflixの役員、ドルビー会長、BSkyBでの取締役員が揃い、また顧問委員会にはアマゾンのVP、IMAX会長、スリングメディアの共同創立者、20世紀FOXにてフーチャリスト、Barcoにてシネマジェリスト、およびREDシネマの設立初代スタッフであったテッド・シュロヴィッツ氏(Ted Schilowitz)氏が並ぶ。
ポール・マッカートニーの演奏をピアノの傍らで聴ける
スポーツやコンサートを特等席で
仕事の合間に青空の下、海岸でリフレッシュ