【プロダクション】マックレイ 制作環境をファイルベース化し西麻布に業務を結集 五反田・天王州のポストプロ機能を西麻布の2スタジオに移転 テーマは『Re ▶ Booot』
2013.2.2 UP
マックレイ(東京都港区)は2月12日、東京・西麻布地区に撮影からCG、編集、オーサリング、映像制作までの業務を集約し正式稼働を始める。
同地区では今後、グループ会社レイの新社屋であると同時に、五反田および天王洲のポストプロダクション機能を集めた「西麻布スタジオ1」、および従来の「西麻布スタジオ2」(西麻布スタジオから改称)をポストプロ拠点とする。このほか企画制作チームの「六本木スタジオ」、東京流通センタービルから移転した撮影チームが動くことになる。
統合の背景には映像制作のファイルベース化がある。第1営業チームのチームリーダー荒井寿斉氏は「ファイルベース化に伴いデータが大容量化。撮影済みデータの扱い方も多様化するなど、部署間のより緊密な連携が必要になってきた。顔の見やすい距離で作業をすることで、サービス品質と制作効率を向上する」と説明する。
新社屋には、「Blackmagic Desgin DaVinci Resolve」2室とMA室3室を開設すると同時に、編集合成用の「Autodesk Flame Premium」(Z820)7室を設備した。オフライン編集室2室も構える。
Flame PremiumとMAは、新設するダイレクトデータネットワークス製NASサーバーに10GbEthernetで接続。 DaVinci Resolveはダイレクトデータネットワークス製SANサーバーにつないで帯域を確保する。双方は同様に10GbEthernetで接続した。DaVinci Resolveは、撮影現場での色調整などでも運用する。またテクニカルチーム4人がデータ取り込みなど管理を担当するエリアも設ける。
既存の西麻布スタジオ2には「Autodesk Smoke」を設置する。Flame Premiumのサブとして、新しい提案をしたいという。設計施工は報映産業。
西麻布集結のテーマは『Re ▶ Booot』。「再起動」「集結」「一歩先へ」を意味する造語で、「デジタル化に柔軟に対応すると同時に、総合クリエイティブ企業として新たな展開を始めたい」(第2営業チームのチームリーダー石ヶ谷宜昭氏)という。(映像新聞 吉野和美)