【NEWS】パナソニック CEATECで4K HEVCデコーダーモジュールと超低遅延2K-4K変換装置を参考出展 STBやPCで4Kリアルタイム変換可能に
2014.10.31 UP
PCI Expressに対応。アドインカードとして実装すればPCで4Kリアルタイムデコードが可能
EXの説明パネル
2Kプログレッシブ映像を4Kにアップスケーリングする「ProXStream HV」
業務用プレイヤーやカメラから直接出力し、ProXStreamHVを介して4K表示できる
パナソニックは10月8−12日に開催したCEATECにおいて、次世代開発プラットフォームとして、新開発のHEVC再生用システムLSIを搭載したHEVCデコーダーモジュールと超遅延2K-4Kアップコンバーターを参考出展した。
(上写真=4K60p、10bitカラーのHEVC高精細映像をリアルタイムにデコードして4KViera TVに再生。最大ビットレートは160Mbpsを実現。ブースでは120Mbpsのストリームをデコード再生もデモしていた(右側))。
■HEVC再生用システムLSI
モジュールに搭載したHEVC再生用システムLSIは、「ProXStream EX」と呼ぶ。HEVCメイン10プロファイル準拠、および新著作権保護HDCP2.2に対応した映像再生を1チップで実現する。量産出荷は10月から開始されている。
最大8チャンネルのフルHDを、同時デコード再生する。H.264にも対応している。WideI/Oメモリを実装。複雑な基板設計が必要となる外付けDDRメモリを使用せずに設計できる。低消費電力、かつコンパクトな基板で映像再生機器への組み込みが容易になるという。
会場ではHEVC符号化した4K60p映像を同LSIを搭載したSTBやPCIボードでリアルタイムデコードし、ディスプレイに再生デモをしていた。
■2K-4Kアップコンバーター
2Kプログレッシブ映像を4Kにアップスケーリングする「ProXStream HV」を搭載したHDMI2.0の入出力端子を持つモジュールタイプを展示した。
ProXStream HVは、0.1フレーム以下という超低遅延でアップスケーリングした映像表示を実現。独自のアルゴリズムにより、超解像度処理を行うことで、破綻がなく、エッジやテクスチャが協調されたシャープな4K映像を生成する。
PCI Expressに対応。アドインカードとして実装すればPCで4Kリアルタイムデコードが可能
EXの説明パネル
2Kプログレッシブ映像を4Kにアップスケーリングする「ProXStream HV」
業務用プレイヤーやカメラから直接出力し、ProXStreamHVを介して4K表示できる