【NEWS】キヤノン　業務用30型4Kディスプレイを2014年1月に発売　4K映像制作ディスプレイ市場に新規参入　Inter BEE 2013に展示

　キヤノンは、業務用の30型4Kディスプレイ“DP-V3010”を、2014年1月下旬より発売し、4K映像制作ディスプレイ市場に新規参入する。
　新製品の業務用4Kディスプレイ「DP-V3010」は、4096×2560ピクセルの高解像度IPS液晶パネルを採用。さらに独自開発のディスプレイ用映像エンジンと独自設計のRGBLEDバックライトシステムを搭載し、忠実な色再現・高解像度・高コントラストを実現する。
　編集室やスタジオでの画質の最終確認などでの利用を想定し、サイズを30型にした。
　今回のディスプレイの投入で、CINEMA EOS SYSTEMとあわせ、入力から出力まで、4Kデジタルシネマをはじめとする映像制作現場をサポートしていく。
　同製品は、11月13日から15日まで、千葉・幕張メッセで開催されるInterBEE2013の自社ブース（ホール8、ブース番号8322）に展示する。

（以下ニュースリリースより）
＜主な特徴＞
1.忠実な色再現
　・豊かな色彩を再現する独自設計の RGB LED バックライトシステムと、IPS 液晶パネルを搭載。 DCI が定めるデジタルシネマ向けの色域に加え、複数の放送規格 ITU-R BT.709、EBU、 SMPTE-C や Adobe RGB の色域表示にも好適。※
　・独自開発のディスプレイ用映像エンジンを搭載し、きめ細かい調整をすることで画面内の 色や輝度のムラを防ぎ、高精度な均一性を実現。
　・10-bit パネルドライバーとディスプレイ用映像エンジンにより、RGB 各色の濃淡を1024段階で 表示し、滑らかで正確な階調特性を実現。
　・カラーグレーディング(映像の色味やトーンを整える)作業で求められる忠実な色再現が可能。

2.高解像度
　・4096×2560 ピクセルを有する高解像度液晶パネルの採用により、DCI 規格の解像度に準拠した 4K 動画(4096×2160 ピクセル)を拡大・縮小処理をせずにそのまま表示することが可能。
　・画面のアスペクト比が 16:10 のため、高解像度の静止画加工、CG や特殊効果 VFX 制作など、 パソコンを使用する編集作業にも最適。画質調整時は、画面下部にスライドバーを表示させ、 映像を隠すことなく、画質調整が可能。

3.高コントラスト
　・キヤノンの画像処理技術と高コントラストの IPS 液晶パネルにより、コントラスト比 2000:1 以上(DCI 規格)を実現。
　・デジタルシネマ制作で重要とされる暗部の階調表現を正確に再現。夜景などの暗いシーンに おいても、撮影した映像を忠実に表示。

4.広視野角
　・IPS 液晶パネルと最適な光学設計により、広視野角を実現。視野角による色やコントラストの 変化が少ない映像表示が可能となり、編集室などでの複数人による画質確認にも有効。
　・DCI の定める4K 動画の4096×2160/24P に加え、4096×2160/60P および3840×2160/60P に対応。
　 ・専用ピクチャーモードの搭載により、「CINEMA EOS SYSTEM」のカメラで撮影した Canon Logガンマ映像を、モニタリングに適した階調特性に変換し、撮影現場で確認可能。
　・ASC CDL画質調整機能や1D/3D-LUTのデータを使用することで、撮影や編集の現場で色や 階調表現を調整、保存することが可能。さらに保存した調整データを用いることで、映像制作者の 意図に応じた色、階調表現をさまざまな現場で再現可能。また、1D/3D-LUT のデータを使用することで、「EOS C500」の ACESproxy にも対応予定。
　・2K / フル HD 映像制作において、3 つの拡大表示モードを搭載。斜め線のジャギーが目立たない滑らかな表示を実現するキヤノン独自の表示モードなど、用途に応じた画質表示が可能。

6.高い信頼性、優れた操作性
　・工場出荷前に高精度な画質調整を実施。さらに独自の制御システムを搭載し、色・輝度の変動や 経年変化を補正することで、長期にわたる安定性を実現。
　・使用環境や用途に合わせて、ディスプレイ本体に他社製の外付けセンサーを接続することで、 パソコンを使用することなく、キャリブレーション(色補正)が可能。
　・ディスプレイコントローラーは、見やすいレイアウトと直感的に操作ができるボタンやツマミにより、容易な操作性を実現。また、卓上だけでなく、他の映像機材を設置する標準的な 19 インチラックにも取り付け可能。