【Inter BEE 2012】 富士フイルム イメージング事業部 映画「脳男」で採用 現場での色管理システム「IS-100」「IS-100mini」 複数モニター、カメラのマッチング機能を搭載

2012.12.11 UP

 富士フイルム イメージング事業部は、デジタル映像撮影の現場向け 色管理システム「IS-100」と「IS-100 mini」を出展した。「IS-100 mini」は参考出展。
  IS-100は、撮影現場のモニターとポストプロダクションのモニター色管理を一致するシステム。IS-100miniは、撮影現場で用いられる複数台のモニターの「モニターマッチング」や、マルチカメラ撮影時の複数台のカメラの「カメラマッチング」機能を持つ。
 IS-100はすでに、 2013年2月9日公開予定のバイオレンスミステリー映画「脳男」(配給:東宝、監督:瀧本智行、主演:生田斗真) の撮影現場で使用されており、会場では「脳男」でのワークフローがパネル展示された。

■iPadを使って撮影現場でデジタル映像の色調整ができる「IS-100」
 「IS-100」は映画フィルムや写真・印刷分野で培った富士フイルムの色再現技術とカラーマネジメント技術をもとに開発した色管理システム。同社が初めて手がけるデジタル映像撮影用システムである。米国・映画芸術科学アカデミーが策定した色管理に関する「ACES規格」に準拠する。
 最大の特徴は劇場スクリーンで映し出される“色”を撮影現場のモニターで正確に表示できること。操作は専用アプリケーションを組み込んだiPadから行える。タッチパネルによる直感的な操作で映像の色味や彩度、コントラストなどを簡単に調整できる。また色調整データは記録・抽出することも可能で、後工程のポストプロダクションで活用できる。ポストプロダクションでのカラーコレクション作業を省力化できる上、色調整の精度向上にもつながるという。
 参考出品している「IS-100 mini」(仮称)を使って「IS-100」とLANケーブルで接続すれば、色調整した映像を複数のモニターに映し出すこともできる。
 映画「脳男」の撮影現場では、実際に「IS-100」と「IS-100 mini」が使われた。ブースではその時の色管理システムを再現し、17インチのモニター1台、25インチのモニター2台にデモ映像を表示。iPadからの操作でカラーバランス、彩度、明るさ、色温度などの調整をリアルタイムで行えるデモを展示した。

#interbee2019

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