【プロダクション】米FOXスポーツ 4Kズームカメラでデイトナレース中継放送

2013.2.21 UP

SPEED TVのウェブサイト

 NEWS Corporationのグループ会社でスポーツ番組専門の放送局であるFOX SportsとSpeedTVは、2月16日から22日まで放送した人気自動車レース中継「DAYTONA SPEEDWEEKS」において、4Kズームカメラなど先進的な映像技術を導入した番組制作を実施した。
 米国フロリダ州デイトナビーチのデイトナインターナショナルスピードウェイ(Daytona International Speedway、DIS)で開催された「DAYTONA SPEED WEEKS」は、Daytona 500をはじめとした各種の自動車スピードレースが約1週間にわたって繰り広げられる。
 FOXスポーツSpeedTVは、2月16日から22日まで、このレースの特集番組を組み、「GyroCams」「FOX Super Zoom 4K camera」「virtual 3D graphics」などの機材を導入して番組を盛り上げた。
 GyroCamは、ジャイロ回転式の安定装置搭載の車載カメラで、コックピットの中心に設置される。DISの最大傾斜31度のバンクにおける走行でも、カメラ視線は水平位置を保って収録する。これにより、DISの特徴であるアクセル全開の高速運転の模様を体感させようというもの。
 FOX Super Zoom 4Kは、昨年、FOX Sportsが、MLB(大リーグ)とNFL(ナショナルフットボールリーグ)で導入したスーパーズームの4Kカメラ。HDの5倍の解像度、秒300フレームによる収録を可能にしており、これによりクローズアップによる迫力あるレース映像を撮影する。
 VIZ-RT Encoded Cameraは、VIZ-RTによる、3次元バーチャルカメラ。スタート時点やハイライトシーンなどの再現に用いる。
 CAMCATは、2つの超大型クレーンをトラックの外側に設置し、トライオーバル型のコースを上空から撮影する。このシステムは、これまでにF1やオリンピックなどでも利用されている。最大140フィート(4267メートル)からトラックの真上、45フィート(13.72メートル)までカメラを移動させることができる。また、時速85マイル(時速136.8キロメートル)のスピードで、コース中央(mid point)を2900フィート(883.9メートル)のケーブルで移動させることができる。FOXはこれまでも、4台のカメラをDISに設置しており、いずれも時速15〜20マイル(時速24.14〜32.19キロメートル)で、45フィート(13.72メートル)上空を移動できる。

#interbee2019

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