【ニュース】計測技術研究所 業務用と民生用をつなぐ ユニット型4K対応インタフェース変換器「クワッドMCシリーズ」を発表

2012.8.30 UP

4Kコンバーター Quad MCシリーズ

■全8製品を10月から順次発売

 計測技術研究所は10月から、4K(3840×2160/4096×2160ピクセル)対応機器のユニット型インタフェース変換器「クワッドMCシリーズ」全8製品を順次発売する。
 業務用と民生機器をつなぐ製品として、HDMI4chからSDI4ch、あるいはSDI4chからHDMI1chなどに、コネクタおよび信号形式を変換する。コンテンツ制作や機材研究開発での利用のほか、展示会などでHDMIモニターに入力する場合の活用も期待している。
 筐体は11×22×5センチメートル。映像形式は59.94i/p、29.97p、24p、23.97pなど。
 価格はスタンダードモデルが20万円、外部同期とフレームシンクロナイザー機能を搭載するプロモデルは30万円で発売する予定。初年度のワールドワイド販売目標は全機種で500式、約1億円の売り上げを見込んでいる。


■機能の簡素化と筐体の共通化で低価格化を実現

 同製品はシンプルな機能と低価格を特徴に開発。筐体を共通化することで「他社ミニコンバーター4台分を想定した価格」(同社)を実現した。
 また、JVCケンウッドの業務用4Kカメラ「GY-HMQ10」との協業色を強調。田端宏至・営業部マネジャーは「商品企画段階で何に接続するかが課題となった。GY-HMQ10は手ごろな価格で映像制作に『ちょっと』利用できる。この部分をもうひと押しするため、既存のHD-SDIインタフェースに接続させることで間口が広がるのではと考えた」と説明する。
 8月7日には「ビジュアルウェア課としてレコーダーでない初の製品」(田中忠雄社長)として製品発表会を開催。4K市場の身近さを訴求した。
 今後、4Kディスプレー製造が盛んな韓国などアジア圏を始め、ニーズと50Hzへの規格対応への準備と合わせて欧米にも展開する。受注は同日から開始し、9月にはプロトタイプを出荷する。
 同日には4K関連製品の内覧会も開催し、制作用ディスクレコーダー「UDR-N50」のファイルを、10Gイーサネットで転送するバーチャルファイルシステムを披露した。記録メディアをネットワークドライブとしてPCからアクセスし、データをドラッグアンドドロップしたり、ノンリニアソフトウエアでファイル操作できる。

#interbee2019

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