【NAB Show 2013】ARRI 内蔵SSDにRAW記録可能なALEXAの最新版「ALEXA XT」発表 ARRI RAWで120fpsも
2013.4.10 UP
ALEXAのワイヤレスコントロールユニット
12KW同様の明るさを6KW相当の大きさで実現するMB90
■パーツごとにアップグレードが可能な「ALEXA XT」
ARRIは、デジタルシネマカメラ、アレクサの最新版「ALEXA XT」を発表した。
XTモデルは、モジュール式の利点を生かし、アレクサの所定パーツをアップグレードすることで実現する。
その1つがコーデックスが開発した「XRキャプチャードライブ」を搭載した記録部分「XRモジュール」。メディアは最大転送レート6.7Gbpsの専用SSD(512GB)で、従来のSxSカードはアダプター経由で利用できる。記録形式はARRI RAWとProRes、DNxHD。
■USB3.0で外部ドックと接続 コーデックスVAULTにも対応
「大きな外部装置は使いづらいという顧客の声を反映した」(同社)ことにより、内蔵ディスクでRAWファイルを記録できる。またARRI RAWは120fpsまで撮影できる。
センサーは4:3画角のスーパー35mm相当サイズ。アナモフィックレンズを使いやすい形状なうえ、役者の動きを大きくとらえトリミングによるアングル調整ができる。また、どの波長でも一定に光量を落とす新開発のNDフィルター「FSND」も用意した。
収録後は、ドックと呼ばれるドライブをUSB3.0でPCに接続し作業するか、コーデックスのディスクレコーダー「VAULT(ボルト)」を使う。価格はXRモジュールが$15,000。
■低消費電力のM90、色温度の調整可能なLED照明「L7-TT」
LED照明は、「L7-TT」がTunable(調整できる) Tungstenの名のとおり、2600から3600Kまで色温度を変更できる。新設計のリフレクターにより、12KW同様の明るさを6KW相当の大きさで実現する「M90」も発表した。
さらに、ソニー「PMW-F5/F55」向けのリグセットやALEXA用遠隔制御ユニット、キヤノンCN-E14mmレンズ向けのマットボックス用アダプターも披露した。
ALEXAのワイヤレスコントロールユニット
12KW同様の明るさを6KW相当の大きさで実現するMB90