【NEWS】ブロードデザイン NBOX+を改造した中継用電源車 車両設計会社と提携し企画開発

2013.9.9 UP

発電機設置スペースを最小限にし、乗車定員・レイアウトを変えずに普通乗用車として車検登録が 可能

 放送機器を開発するブロードデザインは、車両設計のキャンピングワークス(東京都東久留米市)と、中継車の企画開発販売で業務提携した。
 ブロードデザインの放送システム設計力とキャンピングワークスが長年培った車体空間設計力を融合することで、居住性と機動性を兼ね備えた車両を提供する。
 第1弾として、ホンダの軽自動車「NBOX+」の荷物スペースに2.8KVAの発電機を搭載した小型電源車を開発。今夏から放送局やCATV局、自治体、公共機関に販売する。
 ブロードデザインはこの経緯を「業務のなかで顧客から、中継先や非常災害時における電源確保に苦心しているという声を受けていた」と説明する。大容量電力を長時間、安定供給するには、原時点で燃料型発電機での運用が最も有効なことから、乗用車の応用に着目した。
 同車は、給油タンクを発電機と共用する。発電機用の別タンクが不要なうえ、設置スペースを最小限にしたことで、乗車定員(4人)や車内のレイアウトをそのまま維持。普通軽乗用車として登録できる。
 また、低騒音設計により騒音レベル60デシベル以下を達成。周囲への配慮が欠かせない市街地でも安心して運用できる。発電機は高気密設計しており室内のガソリン臭や排気臭を防止。快適な運用を支援する。
 2.8KVAで21時間以上と長時間の使用が可能。大容量タイプ(5.5KVA)の開発も計画している。
 両社は今後、リチウム電池などの活用を視野に、商品開発を進めていく。
 ブロードデザインは、放送機器メーカー社長、販売代理店の営業を歴任した長田達雄氏が4月24日に設立。MXFファイル再生機や小型信号分配器などを開発している。

#interbee2019

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