【ニュース】米エンビビオ社 より高速化したトランスコーダーソフト「Muse On-Demand」を発売 IBCで出展
2012.8.30 UP
■現行製品より35%高速化、映像品質は20%向上
米Envivio社は8月23日、トランスコーダーソフト『Envivio Muse On-Demand』の新バージョン3.50 を発表した。新バージョンは、フォーマット変換処理の速度が現行製品より35%高速な結果が出ている。測定ツールによる検証で、変換後の映像品質が現行製品と比べて20%優れているという。高速なエンコード処理により、運用にかかる時間と作業の負担を軽減し、映像クオリティを上げることで、 コンテンツ制作者やサービスプロバイダは、設備投資や運用コストを減少することができる。
マイクロソフト社の新しい権利保護技術「PlayReady」を含め、統合したデジタル・コンテンツ保護を提供する。
エンビビオ社のジュリアン・シグネス社長兼最高経営責任者(CEO)は、Muse On-Demandについて、「ビデオ品質と効率のパラメータの両方を最適化するために微調整している。その上で、高速実時間の最大12 倍速というオフラインでのトランスコード速度を達成し、クラス最高の画質を提供できる。テレビとマルチスクリーンのいずれのフォーマットにも対応する柔軟な設計になっている」と話す。
エンビビオは、Muse OnDemandとともに、複数台の同時処理を行うためのロードバランサーシステム「Evivio 4Balancer」を発売する。これにより、最大50 台のMuse On-Demandによる同時処理を行う際のシステム利用率を向上させることができる。
これらのソフトは、 ライブおよびオン-デマンドビデオサービスのシステムとして 、独自制品の「Envivio 4Caster」で提供されるほか、HP 社のブレードサーバに搭載した統合型のヘッドエンドとして、データセンター環境で一括管理できる。
エンビビオ社は、9月7日から11日までオランダ・アムステルダムで開催する国際放送機器展IBCの自社ブース(1.D73)でこれらの新製品を展示する。