【Inter BEE 2014】アドビ システムズ Adobe Creative Cloud最新版の進化を実機でデモ 355インチの大型4Kスクリーンで映像制作のポイントを紹介
2014.11.21 UP
「Adobe Premiere Pro CC」の「マスク&トラック」機能で、馬の形状に合わせた曲線にマスクが自動追尾出来
ミドルクラスのワークステーションでも4K60Pの編集作業がスムーズに行えることを体験
アドビ システムズ(以下、アドビ)のInter BEE 2014のブース(ブース番号:6304)は、幕張メッセ ホール6の中でもひときわ目立つ存在だ。横8m×縦4m という355インチの超大型4K LEDスクリーンを配したメインステージは、ホールに入った瞬間から目に飛び込んでくるだけの存在感がある。メインステージを囲んで、4K時代を見据えたビデオ制作ツールなどAdobe Creative Cloudの最新版の紹介も行っている。
■曲線で自動追尾する対象を指定できるAdobe Creative Cloud
編集ソフトの「Adobe Premiere Pro CC」の最新版では、Windows、Macintoshの双方に対応するクロスプラットフォーム中間コーデック「GoPro CineForm」にネイティブ対応する。GoPro CineForm は4Kを超える解像度にも対応し、4Kコンテンツの編集がスムーズに進められることをアピールした。
新機能としては、「マスク&トラック」で動画上の対象をベジェ曲線による自由な形で囲んでマスクを作成し、自動的に追尾する機能をデモで紹介。特定の人物や動物などを追尾するようにライトやモザイクなどの効果をかける場合の自由度が高くなることを示した。
また、指定した検索条件に一致したファイルだけをまとめる「検索ビン」の機能も紹介。プロジェクト内のファイルが、キーワードでピックアップされる様子から、キーワードによる検索がしやすくなることを示した。
■Adobe After Effects CCもGoPro CineFormに対応
モーショングラフィックスや特殊効果を作成するツールの「Adobe After Effects CC」も、最新版ではGoPro CineFormのエンコード・デコードにネイティブで対応した。Windows、Macintoshの両方に対応するため、双方のプラットフォームが混在する環境での利用に適していることを示した。
デモでは、Intel Xeon 18コアプロセッサをデュアル搭載した日本ヒューレット・パッカード製の最新ワークステーション「Z840」といった高性能ハードウエアを利用。またXeon 4コアプロセッサをデュアルで搭載したミドルクラスのワークステーション「Z640」でも、4K60Pの編集作業がストレスなく行えることを示していた。
■来場者が詰めかけるメインステージ
355インチの大画面4K LEDスクリーンを配したメインステージでは、切れ目なくステージデモやトークイベントが続けられている。Adobe Creative Cloudで実現する4K60Pの映像制作、カラーグレーディングや特殊効果についての解説が行われ、集まった来場者は食い入るようにステージを見ていた。
【アドビ システムズ】
本社:東京都品川区大崎1-11-2
URL:http://www.adobe.com/jp/
Inter BEEブース:ICT/クロスメディア部門 /ホール6 /6304
「Adobe Premiere Pro CC」の「マスク&トラック」機能で、馬の形状に合わせた曲線にマスクが自動追尾出来
ミドルクラスのワークステーションでも4K60Pの編集作業がスムーズに行えることを体験