【プロダクション】NHK メディアテクノロジー  リモコンヘリによる3D空撮映像など東日本大震災の映像記録作品を上映 

2013.9.6 UP

3年が経ち、震災直後とは風景が変わりつつある

3年が経ち、震災直後とは風景が変わりつつある

会場には多くの人がつめかけた

会場には多くの人がつめかけた

 NHKメディアテクノロジーが制作した3D映像作品「東日本大震災〜津波の傷跡から2011-2013」(24分)が8月25日、東京渋谷の「NHKふれあいホール」防災パークで上映された。NHKが開催した「NHK防災パーク」にあわせて行われたもので、計5回の上映で約300人が来場した。
 会場では330インチのシルバースクリーンを設置し、ハードディスクに記録した左右別々の映像を2台のプロジェクターで同期させてダイレクト上映した。
 NHKメディアテクノロジーは、2011年3月11日の東日本大震災の直後に3D撮影機材による現地の撮影を実施。以来、毎年定点観測としての意味合いを込めて現地を3Dカメラで撮影している。3年目になる今年は、サブタイトルに「2011-2013」としているように、2011年の被災当初に撮影した映像も用いて、震災後の情景との比較ができるような編集をしている。
 同作品のプロデュースを担当した、NHKメディアテクノロジー エグゼクティブ・プロデューサーの智片通博氏は、今回の作品のねらいについて次のように話す。
 「今年も4月上旬と4月下旬、各一週間ずつ現地に入った。基本的には定点観測的に、その後の経過を含めて取材した。今後も毎年、撮影を続けていくが、今年は3年間を経た現時点での総集編的な位置づけでつくった。3年間の経過を見るにつけ、最初の一ヵ月で撮影した映像があることに大きな意味があると感じている。復興が進められる中で、被災地の情景は変わりつつあり、被災した当時の大変だった状況を想像するのは難しくなっている。映像は、時が経てば経つほど、当時をしのぶものとしての価値が出てくると思う。今後も毎年の状況を撮影して、そのときどきに総集編をつくっていきたい」
 今回、新たな撮影手法として、3Dカメラをリモコンヘリに搭載し、超低空飛行による撮影をしている。無線でモニターに映像を映し出しながら、ディレクターがヘリのオペレーターに指示を出し、演出的な効果をねらった撮影をしている。

3年が経ち、震災直後とは風景が変わりつつある

3年が経ち、震災直後とは風景が変わりつつある

会場には多くの人がつめかけた

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#interbee2019

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