【NEWS】楽天がVRによるトレーニングシステムを来期から本格導入 NTTデータがVRで選手の投球を360度視野で体験可能に

2016.9.7 UP

投球の視聴イメージ

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今江敏晃選手のトレーニング模様

今江敏晃選手のトレーニング模様

スポーツ一人称視点合成技術の概要

スポーツ一人称視点合成技術の概要

 NTTデータは9月7日、VR技術を用いたプロ野球選手のトレーニングシステムを2017年より提供開始すると発表した。楽天が採用し来シーズンから本格活用する。プロ野球球団が監修したシステムとしては世界初。今後はファンサービスにも活用する計画。

■プロ野球球団が採用するVRシステムとして世界初
 プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスを運営する楽天野球団が、来期(2017年シーズン)から本格利用する。打者が投手の投げるボールを仮想体験することで、試合でのパフォーマンス向上を目指す。ヘッドマウントディスプレイを装着すると、あたかも自身が実際のバッターボックスにいるかのような状態となり、投手の投球を体験できる。

■スポーツ一人称視点合成技術でデータを可視化
 ICTの技術向上により、スポーツの現場でも各種センサーにより入手したデータの活用が進められているが、膨大なデータ量になることから、直感的なフィードバックが難しく、比較的単純な統計情報で利用するケースに限られていた。
 今回、VRへの活用を実現したのは、NTTメディアインテリジェンス研究所が開発した「スポーツ一人称視点合成技術」により、膨大なセンサーデータから得られた情報を臨場感高く体験可能にすることが可能になったため。個々の選手目線のコンテンツを簡易に作成できるという。

■バッターの視野を合成し球筋を再現
 同システムでは、全周囲映像データから、選手の視野からの空間を合成し、この空間上に投手の投球映像データを実写で提示。あたかも打席に立った目線で投球を視聴することを実現している。
 楽天野球団が独自に取得した投球データを、3次元位置へ正確に合成することによって、個々の選手ごとに異なる打席内での立ち位置やスイング中の頭部位置の変化に対して、常に正確なボールの軌道を再現する。
 HMD(ヘッドマウントディスプレイ)で体験することで、プロ野球選手でも違和感のない品質で、打席に立った目線から相手投手の投球動作やボールの軌跡を繰り返し視聴することができる。

■プロが効果を認識 ファンサービスにも活用へ
 プロ野球では、約7カ月間に143試合が行われるため、膨大なデータ処理が必要だが、今回のシステムでは、シーズン中に、VRコンテンツを更新しながら利用ができ、チーム力の継続的な向上が期待できる。
 楽天野球団では、すでに2016年シーズンで選手にHMDによる同システムの体験を実施している。その結果、プロ野球選手が、投手の動作の特徴や球筋、バッティングのタイミングなどを確認し、実戦に活かすことが可能なシステムであると判断した。
 NTTデータは、米国市場にも展開するほか、エンターテインメント分野への応用も視野に入れており、楽天野球団は、選手強化とともに、ファンサービスとしても活用していくという。

■9/9−11の日ハム戦で体験会を開催
 9月9日(金)〜11日(日)の3日間、楽天Koboスタジアム宮城で行う「東北楽天ゴールデンイーグルス対北海道日本ハムファイターズ戦」において、このVRシステムの体験会を無料で開催する。

■問い合わせ先
株式会社NTTデータ
ITサービス・ペイメント事業本部
ライフデジタル事業部 TEL:050-5546-2016

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今江敏晃選手のトレーニング模様

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スポーツ一人称視点合成技術の概要

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#interbee2019

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