【ニュース】AFP通信のカンヌ映画祭 ライブ中継用SNG車にATEMプロダクションスイッチャー、Smart Videohub、UltraStudio 3Dが採用
2012.7.10 UP
Smart Videohub
UltraStudio3D
ブラックマジックデザインは7月10日、フランス・カンヌにおいて5月15日から26日まで開催された「カンヌ映画祭」の最終日の授賞式を生中継したAFP通信が、同生中継のためのSNG中継車の構築に、同社の製品を用いたと発表した。
AFPが「カンヌ映画祭」生中継放送用のSNG車に搭載したのは、「Blackmagic Design ATEM 2M/E Production Switcher」と、「Smart Videohub」、「UltraStudio 3D」の3製品。会場内のSD/HD映像は、Smart Videohubでルーティングされ、HD-SDI信号からBlackmagic Mini Convertersを経て、光ファイバーでATEM 2M/E Production Switcher へ渡される。 中継車からのライブHD映像は、衛星中継とファイバーリンクを用いて配信している。
APF 通信のYves Tasslel 氏は、今回のSNG中継車について、次のように評価する。
「複雑なショーのライブ放送であったが、 多彩な機能を搭載した放送用スイッチャーによって実現可能になった」
「カンヌ映画祭にちょうど間に合う頃に、ATEM 2M/E Production Switcher の新しいAudio Mixer 機能がリリースされた。Audio Mixer 機能が追加される前は、HD-SDI からオーディオを抽出してアナログミキサーでミックスし、その後オーディオミックスをアナログXLR 入力へルーティングしなければならなかったが、今回、新たにAudio Mixerが追加されたおかげで、再生ソースを設定し、リポーターのナレーションをマニュアルでミックスできた」(同)
今回、中継車に搭載したキャプチャー・再生デバイスの「Blackmagic UltraStudio 3D」は、ThunderboltでMacBook Pro に接続し、Final Cut Proの編集で活用している。SNG 中継車内でニュース担当チームが編集し、イベントと同時進行で放送している。「中継車内はスペースが常に貴重である。Audio Mixer 機能が追加されたことでATEM 2M/EProduction Switcher はより一層パワフルな製品になったと言える。直感的なデザインと放送局品質の機能を併せ持つ製品に、このようなファクターが新たに加わったことで、非常にパワフルかつ費用対効果の高いテクノロジーが実現した」(Tasslel 氏)。
Smart Videohub
UltraStudio3D