【NABShow2013】アベカス 4K対応版Miraサーバーと、新製品Triaサーバーをデモ
2013.4.26 UP
Miraからの4K映像をモニタリング
Miraによるライブ中継2人オペレーションのデモ
アベカスは同社の「Mira」サーバーの4K対応の新バージョンと、新製品の「Tria」サーバーを展示した。
2製品のデモとして、 生中継の現場において、カメラからの映像素材に、クリップサーバに保存したアニメーション素材や、番組スタジオのセットディスプレイ用の素材を素早く組み込むといったデモがなされた。
■計8chの入出力を持つMira、4K映像の再生モニタリングをデモ
Miraのコーナーでは、 計8チャンネルの入出力を持つ特徴を生かし、ライブプロダクションサーバーとして、4K素材を利用したワークフローをシミュレーションした。4Kカメラからの映像を4本の3G-SDIを経由して読み込み、4Kディスプレー、あるいはコントロールルームのHDモニターに表示。 4Kの素材をGUI上でドラッグ・アンド・ドロップで再生可能。RAID-6対応のサーバーから、ファイルベースによる記録もできる。
中継車用のサーバーのデモでは、野球中継を想定した映像を用いて、2人のオペレーターが運用するスタイルを提案。一人が、クリップレジスターとして、放送中にすばやく素材リストを作成し、片方ではその素材リストを利用してハイライト映像を制作するという役割分担を2台のMiraで実施する様子をデモした。さらに、Miraからの映像ファイルをFinal Cut Proにエクスポートして編集できることも紹介した。
■コンパクトな3チャンネル・ビデオクリップサーバTria
今回初出展となった新製品の3チャンネル・ビデオクリップサーバ「Tria」は、Miraと同じGUIを持つ、低価格・コンパクト版のライブスイッチャ−。
ビデオ信号とキー信号がペアとなった出力チャンネルを3つ持ち、クイックタイムをはじめ、各種のファイルフォーマットのビデオクリップを出力できる。RAID1のリムーバブルなSSDレコーダーを内蔵し、 最大200MbpsまでのビットレートでJPEG2000で記録する。RS422経由で外部のプロダクションスイッチャのコントロールパネルから、ベースバンドでのレコーディング、Triaのライブラリー内のコンテンツ・レビュー、クリップのロード/再生や、TriaのVKA(ビデオ+キー+音声)クリップとスイッチャ側のトランジションの同期再生などの操作ができる。
Miraからの4K映像をモニタリング
Miraによるライブ中継2人オペレーションのデモ