【InterBEE 2012】エーディテクノ　広視野角のIPSパネルを採用した多機能マルチ入力7型フィールドモニターを出展　2K対応9.7インチフィールドモニターを参考出展

　エーディテクノ（映像・放送関連機材部門　#5102）は、IPSパネルを採用した7型マルチ入出力端子搭載の3G-SDI対応フィールドモニター「CL76SD／CL76HOX」を出展する。また、2Kに対応したIPSパネル採用の9.7型マルチ入出力端子搭載フィールドモニターを参考出展する。IPSパネルは、TFTアクティブマトリックス液晶表示装置とも呼び、視野角が広く、色度変移 ・色調変化が少ないのが特徴。放送業務用ビデオモニターやカーナビ、iPhoneに搭載されているRentiaディスプレイなどで採用されている。

■上下左右170度の広視野角IPSパネルを採用した7型マルチ入出力端子搭載フィールドモニターを出展
　エーディテクノは、2011年11月30日に発売予定である7型マルチ入出力端子搭載フィールドモニターの新製品「CL76SD／CL76HOX」を出展する。このフィールドモニターは、HDMI入出力端子と3G-SDI入出力端子を搭載した「CL76SDI」とHDMI入出力端子のみの「CL76HOX」の2種類を用意する。パネル解像度が1280×800画素で、上下左右170度の広視野角IPSパネルを採用したことで、詳細なピント合わせを可能にしているほか、400 cd/m2の高輝度、800:1の高コントラスト比で鮮明な色彩での映像表現が可能だ。「現行製品の7型マルチ入出力端子搭載デジタル一眼レフ・ビデオカメラ用液晶モニター"CL76HO"では、上から見た時に見にくい等の視野角を広くしてほしいという要望があり、IPSパネルを採用した」と代表取締役社長の長山誠人氏は説明した。

■ 放送用途を意識した3G-SDI入出力端子やキャノンコネクタからの電源接続、タリー機能を搭載
　入出力端子は、SDI・HDMI・コンポーネント・ビデオ入出力に対応し、特に放送用途にも利用できるように3G-SDI入出力端子（「CL76SDI」のみ）を搭載している。また、AC電源やデジタル一眼レフカメラ用バッテリー、プロ用のVマウントやアントンバッテリープレートをマウントできるVESA規格を搭載。またキャノンコネクタからの電源接続にも対応している。
　機能面では、HDMI映像入力時のオートDSLRスケーリング機能、ピント合わせ用のピーキング機能、露出レベル合わせが行えるフォールスカラー機能、白飛びや黒つぶれの警告機能（ルマアンダー（オーバー）警告機能、クリップガイド機能）などを搭載している。また、スタジオ収録などで利用できるタリー機能を搭載している。

■ 2Kに対応したIPSパネル採用9.7型マルチ入出力端子搭載フィールドモニターを参考出展
　同社では、2048×1080ピクセルの2K解像度入力に対応したIPSパネルを採用した9.7型のフィールドモニターを参考出展する。VGAビデオ入力1系統、オーディオコンポーネント入出力各1系統、SDI入出力各1系統、HDMI入出力各1系統の入出力端子を搭載。SDIとHDMIについてはスルーアウトが可能で、HDMI／SDIの双方向へのコンバーターを内蔵している。また、タリー機能やベクトルスコープ、フォールスカラー機能等も具備しているという。

■ LANPARTE社のビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラ用リグを初出展
　その他、同社では中国LANPARTE社のビデオカメラ、デジタル一眼レフカメラ用リグ「PK-02」をInterBEEに初出展する。本製品は、Vマウントのバッテリーをサポート。また、HDMI入力1系統とHDMI出力2系統を搭載し、1×HDMI入力の2×HDMI出力が可能。「IBCでの評判がよく、現在LANPARTE社の製品を日本で展開していないため、今回LANPARTE社の製品を紹介することにした（同氏）」と説明した。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。