【Inter BEE 2014 TV】アルビクス ネットワークを通じた次世代型放送システムを初出展 1台のノートPCで動画配信業務が可能に
2014.11.28 UP
ネットワークを通じた次世代型放送システムを初出展
新製品のマルチビューワMV-550のシステム
アルビクスは、IPTV、OTTなどネットワークを通じた高まる動画配信のニーズに対応し既に世界で導入実績のあるインドのAMAGI(アマギ)社から技術導入し日本市場向けにアルビクスでカスタマイズした「次世代型放送システム」を初出展した。
アルビクス東京オフィスの丸山茂氏は「この製品は私が海外の放送機器関連の展示会で探してきた製品である。アルビクスで日本市場向けにカスタマイズした製品を来年4月から発売する。ファイルインジェスト、プレイリストの作成、遠隔監視など、ほとんどの配信業務をノートPC1台で実施することが可能。また今までのように重い設備を持つ必要もなくワークフローの劇的な簡素化も可能になる。徹底的なローコスト化を図ることで誰もがネットワークを通じた動画配信に取り組みやすい価格設定を実現した。ASPサービスの場合、月額99万円から提供が可能である」と話す。すでに海外では3000事例以上の導入実績があり、英国の競馬専門チャンネルなどに導入事例があるという。
■マルチビューワ新製品は最大48チャンネルが入力可能
アルビクスのマルチビューワ新製品の「MV-550」はSDI信号を入力し、フルHDなどの高解像度モニターに分割表示することができる。アルビクスの川崎真由美営業課長は「放送局のマスター監視を中心に幅広い用途で利用が可能である。デジタル化で放送局のマスター監視機器も更新が進められており、今後大きな市場拡大が期待できる。今年のインタービーで初めて披露し、来年3月から発売予定となっている。この新製品では最大48チャンネルが入力可能で、レイアウトがまったく異なる分割画面を4系統出力できる。主にケーブルテレビ局などの多チャンネル同時監視のニーズが高い放送局向けに機器単体というよりもトータルソリューションとして提案を行っていきたい」と話していた。
■「VAD-816」は1台で16系統の映像・音声信号のエラーを監視
アルビクス映像・音声エラー監視検出装置「VAD-816」は1台で16系統の映像・音声信号のエラーを監視可能な製品である。川崎氏は「新製品では1台で最大16チャンネルの巡回監視を実現した。4台のSTBを赤外線リモコンで制御し、チャンネル切り替えを行い巡回監視する。すでに多くの放送局で利用されている機器だが今回ラインアップの強化を図った」と説明していた。
ネットワークを通じた次世代型放送システムを初出展
新製品のマルチビューワMV-550のシステム