【Inter BEE 2014】ローデ・シュワルツ 4K収録から4KTV放送送信までの機器を出展 4K/120p非圧縮対応リアルタイム再生レコーダーや8K対応ストレージ 韓国で導入実績の4Kライブ放送デモも実施

2014.10.29 UP

ディスクレコーダー「Pronto4K-HFR 」。年内に4K/120fpsに対応へ

ディスクレコーダー「Pronto4K-HFR 」。年内に4K/120fpsに対応へ

メディアプロダクション・ハブ「VENICE」

メディアプロダクション・ハブ「VENICE」

放送基準信号発生器「R&S BTC  ブロードキャスト・テスト・センタ」

放送基準信号発生器「R&S BTC ブロードキャスト・テスト・センタ」

4K/HEVCエンコード機能搭載AVヘッドエンド装置「R&S AVHE100」

4K/HEVCエンコード機能搭載AVヘッドエンド装置「R&S AVHE100」

 ローデ・シュワルツ・ジャパン(本社:東京都新宿区)は、11月19日(水)から21日(金)までの3日間、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2014に出展する。ブース(ブース番号:4510)では、4K収録・トランスコード・送出から、圧縮・多重、TV放送送信までの送信インフラ機器やコンシューマ・エレクトロニクス機器開発・製造向け最新測定機を紹介する。また、4K放送インフラ機器を使った4Kライブ放送のデモを実施する。さらに、8K対応のストレージソリューション「SpycerBox Cell」や、HEVC対応ビデオウォールシステム「GMIT BMM-810」による4K映像比較するデモも実施する。

 なお、同時開催のInterBEE CONTENT FORUMでは、11月21日(金)10:30より国際会議場にて、同社放送機器エリア・マネージャのサイモン・ロアーズ氏による講演「IMFについて」を予定している。

■ NAB Show 2014で発表された「Pronto4K-HFR」を国内初出展、4K/60p非圧縮リアルタイム再生デモを実施 年内に4K120p再生対応へ
 ローデ・シュワルツ・ジャパンは、今年のNAB Showで発表された4K/120pまで対応予定のハイスペックディスクレコーダー「Pront4K-HFR」を国内初出展する。ブースではビデオ・ボードを搭載した「Pronto4K-HFR」による4K/60p非圧縮リアルタイム再生デモを実施する予定だ。マーケティング部プロダクトマーケティング課ビジネスデベロップメントの谷津弦也氏は「年末までに4K120pを再生できるようになる予定」と述べた。

■ 韓国SBSに導入実績を持つ4K送信インフラ機器を使った4Kライブ放送のデモ実施
 さらに、今年の7月韓国民間放送局SBSに採用された同社の4K送信インフラ機器を使い、4Kライブ放送のデモを実施する。ブースでは、同社DVSブランドのポストプロ向けマスタリング・ワークステーション「CLIPSTER」に予め収録されている4KコンテンツをVヘッドエンド装置「AVHE100」に入力し、リアルタイムにHEVCでエンコードして多重化し、そのTSを放送基準信号発生器「BTC」にてDVB-T2に変調後、4K対応テレビに表示する。

 マスタリングシステム「CLIPSTER」は、4Kカメラからの信号を収録、トランスコード、送出するためのマスタリング・ワークステーション。ハードウェアとソフトウェアが一体化されたターンキーシステムと自社開発のビデオ・ボード、DCIボードを装備し、XAVCのエンコード、デコードに対応する。

 AVヘッドエンド装置「AVHE100」は、4K HEVCリアルタイムエンコード機能を搭載し、SDI/TS/非圧縮ビデオ/IP入力機能、PSI/SIテーブ、CASに対応しており、多重化されたTSを送出することができる。
 谷津弦也氏は「マスタリングシステム「CLIPSTER」とAVヘッドエンド装置「AVHE100」は、韓国民間放送局SBS以外にスカパーにも採用されている。ブースでは、韓国の4K放送と同様に「AVHE100」を使30Mbps弱でライブエンコードした映像を、DVB-T2に対応しHEVCデコーダを搭載したサムスンの4Kテレビを使って表示する」とデモ内容について説明した。

■複数チャンネルを使いメディアプロダクション・ハブ「VENICE」の機能を紹介
 メディアプロダクション・ハブ「VENICE」は、4Kプレイアウト対応マルチチャンネル入出力ビデオサーバで、HD-SDI経由の収録や送出といった従来のビデオサーバとしてだけでなく、ファイルのインジェストやトランスコード、メディア転送機能などのファイルベース機能を持つ。1台で最大4chまでの同時入出力をサポートし、4Kライブコンテンツについては、3Gbit/s SDI 4本での収録と、Avid Workflow OptionによるAvid ISISやInterplayへの収録機能、Avisシステムとの追いかけ再生が可能だ。また、同一ネットワーク上にある複数台のVENICEを制御することができるという。
 サポートする圧縮形式は、XAVC、P2、XDCAM、DNxHDなどのMXF OP-AtomやOP-1a、Apple ProresなどのQuickTime。圧縮形式はTIFFやDPXなど。技術部テクニカルセンター3課の宮川遥氏は「ブースでは、複数チャンネルを使いVENICEの機能を紹介する」と説明した。

■ 4K/8K送信設備のための放送基準信号発生器「BTC」を出展
 4K/8K送信設備、受信機開発用として開発された放送波のシミュレーション機器であるブロードキャスト・テスト・センタ「R&S BTC」を出展する。この「BTC」は、DVB-Sx、DVB-C2の対応、2つの信号源によるMISO、MIMO試験や、IP入力インタフェースによって、将来の4K/8K放送に備えた伝送実験が行える。現在DVB-Sx、DVB-C2に対応しているが「ISDB-Tについても今後サポートする予定」と谷津弦也氏は説明した。

 このほか、8Kまでの映像をサポートするストレージソリューション「SpycerBox Cell」の展示やHEVCに対応したビデオウォールシステム「GMIT BMM-810」を使った4K圧縮前と圧縮後の画像を比較するデモを実施する予定だ。

【ローデ・シュワルツ・ジャパン】
本社住所:〒160-0023 東京都新宿区西新宿7-20-1住友不動産西新宿ビル27F
URL:http://www.rohde-schwarz.co.jp
出展部門/ホール/小間番号:映像・放送関連機材部門/ホール4 /4510

ディスクレコーダー「Pronto4K-HFR 」。年内に4K/120fpsに対応へ

ディスクレコーダー「Pronto4K-HFR 」。年内に4K/120fpsに対応へ

メディアプロダクション・ハブ「VENICE」

メディアプロダクション・ハブ「VENICE」

放送基準信号発生器「R&S BTC  ブロードキャスト・テスト・センタ」

放送基準信号発生器「R&S BTC ブロードキャスト・テスト・センタ」

4K/HEVCエンコード機能搭載AVヘッドエンド装置「R&S AVHE100」

4K/HEVCエンコード機能搭載AVヘッドエンド装置「R&S AVHE100」

#interbee2019

  • Twetter
  • Facebook
  • Instagram
  • Youtube