【プロダクション】マックレイ 西麻布スタジオ1を正式稼働 「ポストプロダクションの新しい形を目指す」

2013.2.15 UP

新拠点「西麻布スタジオ1」のある社屋
マックレイの鈴木社長(左)とレイの分部社長

マックレイの鈴木社長(左)とレイの分部社長

2Kプロジェクターがあるプレゼンテーション室

2Kプロジェクターがあるプレゼンテーション室

(左)カラーグレーディング室(右)Flame室

(左)カラーグレーディング室(右)Flame室

MAの2室

MAの2室

■豊富な採光で明るいスタジオ
 マックレイは、東京・西麻布に開設したポストプロダクションの新拠点「西麻布スタジオ1」を2月12日から正式に稼働した。正式稼働に先立つ2月7、8日には、顧客を招いた内覧会を開催した。
 同スタジオは、グループ本社として新たに建設したレイビルに入る。「ポストプロダクションの新しい形を目指すため、ガラスを多用し、光を多く取り入れた明るいスタジオ」(分部至郎レイ社長)となっている。
 特徴的なのが3階のプレゼンテーション室3室。階下のスタジオの映像と作業画面、スタッフの様子を見ることができ、多様な利用法が可能となる。特に大型のB室は調光機能のついた照明やバルコ製2Kプロジェクター、120インチスクリーンを設備。ショートムービーの制作などプロジェクションが必要な作品はもちろん、レイグループによる各種プレゼンテーションの場として活用を考えている。

■ネットワークを駆使した効率運用
 ポストプロ設備はネットワーク化により効率運用する。地下に配したBlackmagic Desgin「DaVinci Resolve」のカラーグレーディング2室は、有機ELのマス
ターモニターを2台置き、監督やカメラマンも正面から映像を確認できる。
 1階はファイルベース制作の心臓部として素材取り込みやサーバー管理を行うエンコード室と、「AVID」および「Final Cut Pro」編集室2室。「Autodesk Flame Premium」編集室は全7室で、2階に集中的に配置した。
 MA室は2室で営業を開始。R101は音質の優れたNeveのアナログコンソール「ジェネシス」を設置。DAWは「AVID|ProTools」。スピーカーはムジーク(Musikelectronic Geithain)製で、ラージは「901」、ニアフィールドに「906」を設置した。低高音をフラットに処理するため、CMで重視されるナレーションと音楽がバランスよく聞こえるという。ワーク映像はビデオサテライトを利用する。
 サラウンド対応のR103は仕込みや素材起こし、音楽制作に活用できる。DAWはプロツールスおよび、外部スタジオとの互換を考慮しSteinberg(スタインバーグ)「Nuendo(ヌエンド)」を導入した。

■『Re▶Boot』プロジェクト
 同地区には、「再起動」「集結」「一歩先へ」を意味する『Re▶Booot』プロジェクトとして、撮影からCG、編集、オーサリング、映像制作までの業務を集約。デジタル化に柔軟に対応すると同時に、総合クリエイティブ企業として柔軟なサービスの提供を目指す。
 4月18-19日にはレイグループとしての内覧会を開催し、広く存在をアピールする。
(映像新聞 吉野和美)

マックレイの鈴木社長(左)とレイの分部社長

マックレイの鈴木社長(左)とレイの分部社長

2Kプロジェクターがあるプレゼンテーション室

2Kプロジェクターがあるプレゼンテーション室

(左)カラーグレーディング室(右)Flame室

(左)カラーグレーディング室(右)Flame室

MAの2室

MAの2室

#interbee2019

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