【プロダクション】池上・ARRIの共同開発カメラ 関西テレビ放送ライブ中継番組で運用 「感度が非常に良く低ノイズ、暗部の階調もしっかり」
2014.1.31 UP
レールカメラで運用したHDK-97ARRI
既設の引出装置にOCP-200を実装(左端)
既設ラックに実装したCCU-970
既設モニタに97ARRI映像を出力した
関西テレビ放送の開局55周年記念スペシャルライブイベント『Livejack Special Ⅲ Stories-Songs make you smile』の収録で、池上通信機とARRIが共同開発した35ミリフォーマットカメラシステム「HDK-97ARRI」が運用された。
同イベントは13年11月に開催。大型中継車と15台のカメラで収録、12月7日に放送された。HDK-97ARRIはステージ前のレールカメラとして使用され、演者の表情や濃淡のあるステージを忠実に描写したという。HDK-97ARRIはシステムカメラの運用性を継承しつつ、ライブ中継でシネマテイストな映像を表現した。同局は運用を次のように評価している。
「クリアで明るく透明感のある映像は、現行HDTVの表現力を超えている」「感度が非常に良く低ノイズ、暗部の階調もしっかり表現できている」「スーパー35ミリCMOSセンサーがもたらす被写界深度の浅い映像はボケ方が美しく味がある。音楽ライブ中継のアクセントとなり、新しい表現の可能性を感じた」
「既設中継車設備に組み込み、VE側で調整ができる。従来の放送用システムカメラと同様スムーズに運用可能」「中継カメラの延長線上にあるデジタルシネマカメラという使用感。インカム、リターン、QTVなどほかのカメラと同じ条件でCCU運用できる利点は大きい」
レールカメラで運用したHDK-97ARRI
既設の引出装置にOCP-200を実装(左端)
既設ラックに実装したCCU-970
既設モニタに97ARRI映像を出力した