【NEWS】リコー 4K解像度高音質録画可能な360度動画撮影用カメラ「RICOH THETA V」を発表 ライブ配信にも対応
2017.9.1 UP
「RICOH THETA」の最上位機種「RICOH THETA V」
リコーは9月1日、 4K解像度の360°高画質動画や空間音声記録を実現した、「RICOH THETA V」を発表した。
「RICOH THETA」は、2013年に世界初のワンショットで360°撮影ができるカメラとして発売。今回発表の「RICOH THETA V」は同シリーズの最上位機種となる。
小型・軽量ボディでありながら、4K解像度に相当する高画質な360°動画撮影や360°空間音声記録に対応した高音質録音、大容量データを快適に閲覧できる高速転送を実現。
4K360°全天球映像のリアルタイム出力にも対応している。ネットを通じて360°の全天球映像をライブストリーミング配信も可能。SNSに直接投稿したり、専用ウェブサイトtheta360.comにアップしてSNSで共有できる。スマートフォン、タブレットとの接続は、Bluetoothと無線LANの両方式から選択する。
露出精度やホワイトバランスのアルゴリズムを一新しており、オート撮影でも、静止画の出力画素で約1400万画素に相当する高精細な360°の全天球イメージを撮影できる。
4Kサイズに相当する3840×1920ピクセルで30fpsで撮影可能。 最大1/25000秒の超高速シャッタースピード、高感度ISO3200(マニュアルモード時)の高感度撮影に対応 。記録形式は付属の専用アプリはH.264対応だが、APIを用いて、H.265形式にも対応が可能という。
本体内の加速度センサーと新搭載したジャイロセンサーの連携により、天頂補正処理の精度を向上している。
また、インターバル撮影時の最短撮影間隔を短縮し、従来の約半分となる4秒間隔で撮影できる。別売りで水中ハウジングケースもあり、水深30mまでの360°水中撮影に対応する。
360°空間音声記録に対応した4chマイクを内蔵。水平方向だけでなく上下方向も含めた360°全方位の音声を記録する。同時発売予定の専用アクセサリー「3Dマイクロフォン TA-1」(別売)は、オーディオテクニカ社が開発したマイクロフォンユニットを搭載しており、低域から高域まで情報量の多い自然な音が収音できる。
無線通信モジュールの改良とデータ処理の高速化により、通信速度を従来機種の最大約2.5倍を実現。
プラグインには、360°映像の「リモート再生機能」をプラグインとして搭載しており、対応するワイヤレスディスプレイアダプターなどの汎用受信機器により、カメラ内に記録した360°の静止画、動画データを1280×720サイズで転送し、ミラーリング再生することで、大型ディスプレイやプロジェクターなどで迫力ある360°映像をカメラ本体で操作して楽しめる。対応することが確認できた受信機器について、ウェブで紹介している。
製品発売後、ファームウェアのアップデートによる将来的な性能向上ができ、本体設計も、機能拡張にあわせた発展が可能になっている。発売は9月下旬を予定。9月1日からドイツのベルリンで開催される世界最大のエレクトロニクスショー「IFA2017」に出展する。
編集:Inter BEE 2017 ニュースセンター
「RICOH THETA」の最上位機種「RICOH THETA V」