【InterBEE 2014】シーティーシー・エスピー Elemental社のマルチデバイス配信プラットフォームを初公開 持ち込み素材をその場で変換する「トランスコードチャレンジ企画」も開催
2014.10.28 UP
Elemental Deltaワークフロー図
Elemental Deltaの設定画面
シーティーシー・エスピー(本社:東京都世田谷区)は、2014年11月19日(水)から21日(金)の3日間、幕張メッセで開催するInterBEE 2014に出展(ブース番号:5605)。今年は「Software-Defind Video Platform -映像配信システムの最前線 -」をテーマに、4K/H.265に対応したライブエンコーダー「Elemental Live」とトランスコーダ—「Elemental Server」を中心に映像配信システムを紹介する。また、今年のIBC 2014で発表したElemental社の新ラインナップ「Elemental Delta」も国内初お披露目する予定だ。
■ IBC 2014で発表したElemental社の新ラインナップ「Elemental Delta」国内初公開
今年のIBC 2014で発表された米Elemental Technologies社の新ラインナップ「Elemental Delta」は、多彩な視聴サービスと効率的な配信基盤構築を実現する映像マルチデバイス配信プラットフォームで、Elemental Deltaは、プライベートクラウドを含むクラウドまたは、サーバ上の仮想マシンで動作する。営業第2本部CDS営業部部長の冨田哲弘氏は「従来のアプライアンスだけでなく、ソフトウェアでも提供していく」と説明した。
■ H.264以外にH.265/HECVもサポート
Elemental Deltaは、配信プロトコルとしてAdobeのHDS(HTTP Dynamic Streaming)、AppleのHLS(HTTP Live Streaming)、マイクロソフトのSmooth Streaming、国際標準企画であるMPEG-DASHをサポートし、オンデマンドとライブ、タイムシフトサービスをマルディデバイス向けに提供することが可能だ。また、圧縮フォーマットはH.264/AVC以外にH.265/HEVCをサポートし、複数のデジタル著作権管理(DRM)システムをサポートする。
■ オン・ザ・フライで各プロトコル向けにリパッケージング
Elemental Deltaは、エンコーダから配信されたストリームをインジェストし、自動的にスマートフォンやテレビ、PCなどのマルチデバイスにあった配信プロトコルにリパッケージングして配信する。例えば、エンコーダから入力されたH.264のTSを、iPhone/iPad向けにはHLS(HTTP Live Streaming)、PC向けにはスムーズストリーミングなど、分割されたパケットにしてメモリー上に展開する。これにより、各デバイスからリクエストを受けた時点で、ライブ用、VOD用のプレイリストを生成する。
また、「Catch-up TV(見逃し視聴)」や放送中の番組を最初に戻って視聴できる「Start-over TV」、VOD、ターゲティング広告などをライブ配信しながら提供することができるという。なお、これらの機能は入力ソースや出力するプロトコル、配信先などは、設定画面上からそれぞれのフィルターを組み合わせるだけで設定が可能だ。
■ トランスコーダの処理性能・画質を体感する「トランスコードチャレンジ企画」を開催
シーティーシー・エスピーは今回ブースにおいて「トランスコードチャレンジ企画」を開催する。「お客様に当日ご持参頂いたソースファイルを使用し、その場でトランスコーダ—「Elemental Server」によるトランスコーダーの処理速度や画質を体感して頂く予定」と説明した。なお、本企画に参加するためには、同社のホームページから事前申し込みが必要だ。
この他、Elemental Serverによる4K/H.265のVODデモや、OTT(Over The Top)によるマルディデバイス配信の最新事例紹介を行う予定だ。
【シーティーシー・エスピー株式会社】
〒154-0012 東京都世田谷区駒沢1-16-7 駒沢中村ビル
URL:http://www.for-a.co.jp/
出展部門 / ホール / 小間番号:ICT/クロスメディア部門/ホール5/5605
Elemental Deltaワークフロー図
Elemental Deltaの設定画面