【InterBEE 2012】ライブギア　重量90gのK-array製「KZ10」ラインアレイスピーカーや100Wの低消費電力LED照明「LiZ」などステージを効果的に演出する音響・照明機材各種を出展

　ライブギア（プロオーディオ部門　#4512）は、演劇やコンサート会場に用いられる音響、照明、ステージリフト製品などを幅広く展示する。なかでも注目したいのが、音響および照明機材の新製品だ。音響機材ではK-array「レッドライン」シリーズの新型スピーカー「KZ10」および「KR402」、照明機材ではLED照明の新シリーズ「LiZ」などを出展する。

■舞台に同化し、その世界観を損なわないスピーカーシステム
　K-arrayの「KZ10」は超小型ラインアレイシステム。サイズは高さ110mm×幅22mm×奥行き17mmで、重量はたったの90g。手のひらサイズでありながら、最大出力は92dBを発揮し、サウンドはおよそ6mのエリアをカバーする。
　そのサイズ特性を活かし、スピーカーの存在を意識させたくないオペラや歌舞伎、能などの演劇舞台での利用に適しているという。舞台に近い前列の観客向けのスピーカーとして有効だ。「超小型のサイズで場所をとらないので、舞台の世界観を壊さずにハイクオリティなサウンドを出力できます」とライブギア専務取締役販売事業統括の長谷部友洋氏は話す。
　一方、K-arrayの「KR402」はアンプ内蔵型のポータブルパワードラインアレイシステム。コンポーネントのサテライトラインアレイスピーカーのサイズは高さ100cm×幅11.8cm×奥行8.8cm、重量は12kg。最大出力は132dBを発揮し、サウンドは本数を組み合わせで20mから80mのエリアをカバーする。
　また持ち運びが容易で、ジョイント金具で最大6本まで連結できる。スピーディな設置・撤去・運搬作業が可能なので、アリーナや野外大会場でのコンサートなどに適しているという。USB接続や、今後はワイヤレスで外部PCやiPadからリモートコントロールも可能。大規模なシステムの設定にも役立つ。
　「細長い形状を活かし、設備の一部に取り付けて目立たないように利用することもできます。オプションのフライングキットを使えば、簡単に吊り設置も可能です。多彩な設置方法が可能なので、プランニングの幅が向上します」と長谷部氏はその特徴を語る。

■ニーズが高まるLED照明の新シリーズを出展
　照明機材の展示の目玉はLED照明の「PowerMix Li」シリーズ。最大電力消費は100Wから160Wと極めて少なく、演出効果を重視した照明プランを組みやすくなる。
　同シリーズの1つである「LiZ」シリーズは10°から40°のズームを搭載、DMXコントロールで固定ウォッシュタイプながら、地明かりにもビームにも対応し、動きのある演出が可能だ。
　「Lio」シリーズはハイパワーな4in1タイプのカラーチェンジャー。面いっぱいに配置された素子からの明かりは、見せライトにもビームにもマルチに使える。
　「LiX」シリーズは1mバーの中に16個のハイパワー4in1を連ねたマルチストリップLED。直進性の強いウォールウォッシャーやライトカーテンのほか、4ブロックごとのカラーチェンジでオーロラのような空間演出を一気につくり出すことができる。
　近年はステージやスタジオの照明において、消費電力を低減できるLED照明の注目が高まっている。ランプ交換の手間も大幅に軽減できる上、発熱が少ないためステージ上の人物への暑さ対策など運用面でもメリットが大きい。こうしたメリットに加え、機能性、操作性に優れた点をアピールし、製品の拡販につなげていきたい考えだ。
　なお、「LiZ」「Lio」シリーズはすでに国内販売を開始しているが、「LiX」の販売は来年からを予定している。
　そのほか、ブースではライブギアが取り扱う定番の音響機材や照明機材、ステージリフトなどを豊富に出展する。「当社は舞台やコンサート会場に求められる音響・照明機材やステージリフトなどを幅広く扱っていることが強み。ステージエンジニアリングとしての実績もあります。その強みを活かし、最適な組み合わせ提案も可能です。期間中はぜひ当社ブースで最新機材の魅力と可能性に触れてください」（長谷部氏）。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。