【Inter BEE 2014】ブライトコーブ 動画配信と広告をマッチングする「Brightcove Once」を紹介 クラウド上でトランスコードを実施する「ZENCODER」も出展
2015.1.15 UP
ブライトコーブのブースでは動画広告ソリューション「Brightcove Once」などを紹介
ブラウザーで映像を視聴する際の広告の早送りを防ぐ「Brightcove Once」の機能を紹介
「Brightcove ZENCODER」のデモ。同時にエンコードをしている状態を示すステータスバーが3本見えている
ブライトコーブはInter BEE 2014のブースで、クラウドベースの動画広告挿入ソリューション「Brightcove Once」を出展した。インターネットを経由して配信される動画コンテンツをいかに収益につなげるかという課題に、解として提案するマネタイズのソリューションだ。また、クラウドベースのトランスコーディングサービス「Brightcove ZENCODER」など、同社のソリューションも展示、紹介を行った。
■テレビへの動画ネット配信に広告をシームレスに提供する「Brightcove Once」
ブライトコーブがブースで中心的に紹介していたのが動画広告配信ソリューションの「Brightcove Once」だ。サーバーサイドのアドスティッチング技術で、端末側に手を加えることなく動画広告を配信できる。パソコンやスマートフォンに対しては、動画ネット配信で広告の配信が可能だが、Brightcove Onceを使うことで現状のテレビ機器に対しても動画ネット配信で広告を配信できるようになるという。
具体的には、HTML5の技術を使って、サーバー側で本編の動画に対して自在に広告をスティッチングできる。テレビ側ではWebブラウザーをプラットフォームに使うことで、広告を挿入した動画コンテンツを再生できる。見逃し試聴などで動画ネット配信に力を入れる民法各社に対して、広告在庫を増やすことで収益化につなげられることをアピールした。Brightcove Onceの機能としては、プレーヤーコントロールを非表示にして、パソコンなどのWebで映像を視聴する際の広告の早送りを防ぐこと可能なこともデモで紹介した。
ブライトコーブの親会社である米Brightcoveは、クラウド動画広告配信、動画ストリームスティッチングの分野の企業Unicorn Mediaを2014年1月に買収。Brightcove Onceは、旧Unicorn Mediaの製品だった「Once」の技術を継承したものだと説明があった。
■リアルタイム以上のトランスコーディングを実現する「Brightcove ZENCODER」
ブライトコーブのブースでもう1つ力を入れて展示していたのが、クラウドエンコーディングサービスの「Brightcove ZENCODER」だ。各種のフォーマットへのエンコードをクラウド上に用意したコンピューティングリソースを使って行うことで、拡張性と低コスト運用を両立させるソリューションである。
ブライトコーブ フィールドセールス リプレゼンタティブの山下隼生氏は、「特徴の1つは高速なトランスコードが可能なこと。実時間の半分程度の時間でトランスコードが可能になり、作業時間の短縮につながる。また高速性を活かすことで、複数のファイルフォーマットをリアルタイムで生成するライブ中継の用途にも使える」と説明する。
(※2014年11月19日〜21日、幕張メッセで開催したInter BEE 2014の出展内容のレポートです)
ブライトコーブのブースでは動画広告ソリューション「Brightcove Once」などを紹介
ブラウザーで映像を視聴する際の広告の早送りを防ぐ「Brightcove Once」の機能を紹介
「Brightcove ZENCODER」のデモ。同時にエンコードをしている状態を示すステータスバーが3本見えている