【NEWS】キヤノン「EOS 5D Mark IV」を発表 　AF対応約3,040万画素のデュアルピクセルCMOS搭載 4K/30p撮影対応 超広角ズームレンズ等2機種、Wi-Fiアダプターも発表

　キヤノンは8月25日、約3,040万画素の解像力と高速連写・高感度性能を両立したフルサイズデジタル一眼レフカメラ「EOS 5D MarkIV」を9月8日から発売すると発表した。また、EOSシリーズ用の超広角ズームレンズ2機種と、Wi-Fi アダプターも同日発表している。

　今回発表した「EOS 5D MarkIV」は、2012年3月に発売した「EOS 5D Mark III」の後継機種と位置づけ、今年４月に発売した同社のフラッグシップ機「EOS-1 DX Mark II」の新技術を搭載している。

■有効画素数約3,040万画素35mmフルサイズCMOSセンサー
　有効画素数約3,040万画素の35mmフルサイズCMOSセンサーを搭載。また、映像エンジン「DIGIC 6＋」の搭載により、常用ISO感度ISO100～32000を実現。新開発のミラー振動制御システムにより、最高約7コマ/秒の高速連写が可能。
　撮像素子の一つの画素が二つのフォトダイオードで構成されているデュアルピクセルと呼ぶ構造になっており、RAW画像にデュアルピクセル情報を付加（DP RAW撮影）。独自のRAW現像ソフトを用いて、 このDP RAWのデータの解像感補正やボケシフト、ゴースト低減といった画像処理ができる。

■縦方向の測距エリアが拡大
　フラッグシップ機「EOS-1 DX Mark II」の新技術である「61点高密度レティクル AF II」を搭載しており、これにより、従来機種より縦方向に測距エリアが拡大。エクステンダーを使用した超望遠撮影時に、レンズの開放絞り数値がF8までの明るさでも全測距点でAFが可能となっている。
　
■4K/30p動画撮影、HD/120p動画撮影可能に
　4K（4096×2160）の動画撮影機能を強化している。4K／30pの高精細な動画撮影やフルHD／60p、スローモーション映像の撮影に適したHD／120p動画、タイムラプス動画撮影が可能。
　フラッグシップ機「EOS-1 DX Mark II」と同様、撮影した4K動画から任意の1コマを静止画として切り出す「4Kフレームキャプチャー」機能も搭載している。
　参考価格（キヤノンショップ オンライン予定価格）は、「EOS 5D Mark IV」ボディが432,500円、 EOS 5D Mark IV・EF24–70 F4L IS USM レンズキットが547,500円、 EOS 5D Mark IV・EF24–70 F2.8L II USM レンズキットが617,500円。また、10月下旬に発売予定の EOS 5D Mark IV・EF24–105L IS II USM レンズキットが557,500円。

■超広角ズームを含むレンズ2機種、画像転送機能搭載のWi-Fiアダプターも発表
　キヤノンは同日、このほかに、EOSシリーズ用の超広角ズームレンズ2機種と、Wi-Fi アダプターを発表している。
　新製品のレンズは、描写性能や操作性、堅牢性を兼ね備えたプロ用「L（Luxury）レンズ」で、「EF24-105mm F4L IS II USM」と「EF16-35mm F2.8L III USM」の2機種で、10 月下旬に発売予定。
　「EF24-105mm F4L IS II USM」は、上記の新製品「EOS 5D Mark IV」のキットレンズとしても販売される標準ズームレンズ。「EF16-35mm F2.8L III USM」は、画面周辺部まで高画質を実現する超広角ズームレンズ。
　価格は、「EF24-105mm F4L IS II USM」が15万5,000円。「EF16-35mm F2.8L III USM」が29万9,000円。

■Wi-FiでPC、スマホと接続し画像転送、リモート操作を実現
　同じく、同日に発表したWi-Fiアダプター「W-E1」は、 SDカードスロットに挿入し、専用ソフトを介して接続を実現する。「EOS 7D Mark II」、「EOS 5Ds」、「EOS 5Ds R」に対応。スマホやタブレット、PCとのWi-Fi接続により、画像転送やリモート操作を実現する。9月下旬から発売予定で価格は5,000円。