【Inter BEE 2014】フォトロン 「4K」をキーワードにライブ、ポストプロの最新環境を紹介 自社開発のMAM製品による総合ワークフローも提案

2014.11.2 UP

4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート用PCI-eボード「Thor」

4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート用PCI-eボード「Thor」

FIFAワールドカップで導入実績を持つリアルタイムVRスタジオシステム「Table Football」

FIFAワールドカップで導入実績を持つリアルタイムVRスタジオシステム「Table Football」

ファイル転送プラットフォーム「Harbor」

ファイル転送プラットフォーム「Harbor」

 フォトロン(ブース番号:ホール4 /4307)は、「4K」をキーワードに、ライブからポストプロまで4K映像制作環境に対応する最新鋭のシステムをブースにて紹介する。また、自社開発のメディアアセット管理を含めたアーカイブ、ネットワーク構築のトータルワークフローを提案する。ブースでは「4Kソリューションコーナー」「スポーツ制作システムコーナー」「オンエアグラフィックスシステムコーナー」「メディアアセットソリューションコーナー」の4つのテーマに分け、それぞれの最新機器を展示、デモする。(上写真はArchimedia社 マルチフォーマット対応リファレンスプレイヤー「MasterPlayer」)

■4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート製品 Digital Vision社「Thor」
 4Kソリューションコーナーでは、4K制作に特化した各製品の紹介と連携させたワークフローのデモンストレーションを行う。 
 昨年のInterBEEで発表したDigital Vision社の「Thor」は、4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート用のPCI-eボード。入出力の組み合わせが自由な8系統の3G-SDIを搭載し、SD/HDで4ストリーム、4K/30fpsで1ストリームのリアルタイム処理が可能。各種ツールの映像処理アクセラレーターとして利用できる。対応ツールは、ハイエンドカラーグレーディングシステム「Nucoda」、レストレーションシステム「Phoenix」、フィルムレストレーションを得意とする「DVO Clarity」など。プラグインの「Thor Clarity」は高度なグレイン、ノイズ除去、ダストバースト、映像スタビライゼーション、2K-4Kアップスケールなどを自動で処理する。 

■マルチフォーマット対応HDMI/SDI対応プレイヤー「MasterPlayer」
 4Kソリューションコーナーに出展するソフトウェアベースのマルチフォーマット・リファレンスプレーヤー「MasterPlayer」(=上写真)は、リリースしたばかりの最新バージョン3.0の一般初公開となる。HDMI/SDI経由で、JPEG2000やDPX、IMFといったデジタルシネマフォーマットからXAVC、HEVCをプレビューする。プレビュービデオとオーディオファイル、そして字幕・キャプションデータの個々のタイムコードを同期再生できる。RS-422経由でコントローラーと接続し、VTRと同様、ジョグ/シャトル、オーディオスクラブといった操作が可能。Version3.0では、マルチ波形モニターとベクトルスコープが実装され、また4Kのダウンスケーリング、HDのアップスケーリングを行って再生できる機能が追加されている。

■ドラッグ&ドロップで送出プレイリストを簡単に作成「OnAir Director」
 スポーツ制作システムコーナーに展示する「OnAir Director」は、XT/XSビデオサーバとシームレスに連携のとれたハイライト/ 追っかけ編集・送出マネジメントシステム。任意のクリップ/ロールをキューシートエリアにドラッグ&ドロップするだけで、実際に放送で使用する送出プレイリストを簡単に作成できる。オンエアロールやXT3ビデオサーバ内のクリップを、完全に独立して作成されたマスター/スレーブ環境において同時に送出することも可能。

■FIFAワールドカップで導入実績を持つリアルタイムVRスタジオシステム「Table Football」
 オンエアグラフィックスシステムコーナーでは、スポーツ解説の事例として、バーチャルスタジオシステムの活用事例「Table Football」をデモする。メキシコのテレビサ局がFIFAワールドカップのスタジオ中継で採用したもの。 リアルタイムVizエンジンにバーチャルスタジオと解析ツールを組み合わせ、タッチテーブル・ディスプレイ上でリアルタイムグラフィックスを実現している。

■柔軟なカスタマイズが可能な各種メディア管理、転送ツールをデモ
 メディアアセットソリューションコーナーでは、フォトロンが開発したメディアアセットシステム「miniMAM」を紹介する。「miniMAM」はMAMコアエンジンとして、柔軟なカスタマイズが可能。ファイル管理から、マスター/プレビューファイル、メタデータなどの生成、あるいは、各種ツールとのシステム連携も実績を持つ。ファイル転送ソフト、トランスコーダ、QC、LTOといったアーカイブなどとの連携が可能だ。デモでは、大容量コンテンツ配信システム「SIGNIANT」との連携もデモする。 
 「Harbor」は、クローズドネットワーク上に構築されたファイル転送プラットフォーム。映像制作のために必要なサービスをワンストップで提供できる。マルチ光回線での高速データ転送、クラウドストレージでのデジタルアーカイブに加え、物理メディアを扱う倉庫・配送の運用管理にも業務連携できる。

 各コーナーで出展する主な製品は、以下の通り。
<4Kソリューションコーナー>
 Avid 社「Media Composer」、セントラルストレージ「ISIS5500システム」
 R&S社 4K DCP/IMF対応デジタルシネママスタリングシステム「Clipster」
 BlackMagicDesign社 カラーマネージメント/ファイルコンフォームシステム「BMD da vinch Resolve」
 Digital Vision社 4K映像リアルタイムプロセッシングエンジン 「Thor」
 Telestreams社 マルチフォーマットメディアファイル変換ツール「Vantage」
 Archimedia社 マルチフォーマット対応リファレンスプレイヤー「MasterPlayer」
<スポーツ制作システムコーナー>
 4K/HDライブリプレイシステムEVS社「XT3」
 4K切り出しシステムEVS社「EPSIO ZOOM」
 ライブペイントシステムEVS社「EPSIO PAINT」
 インジェストコントローラPhotron社「STING」
 ライブ編集/追っかけ送出システムPhotron社「OnAir Director」
<オンエアグラフィックスシステムコーナー>
 VIZRT社ARシステム「Table Football」
 VIZRT社スポーツ解析グラフィックツール「Viz Libero」
 VIZRT社リアルタイム4Kエンジン「Viz Engine」
 VIZRT社メディアアセットマネジメント「Viz One」
<メディアアセットソリューションコーナー>
 国産メディアアセットソリューションPhotron社「miniMAM」
 映像制作フロー支援プラットフォームPhotron社「Harbor」

4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート用PCI-eボード「Thor」

4K対応リアルタイム映像処理、アクセラレート用PCI-eボード「Thor」

FIFAワールドカップで導入実績を持つリアルタイムVRスタジオシステム「Table Football」

FIFAワールドカップで導入実績を持つリアルタイムVRスタジオシステム「Table Football」

ファイル転送プラットフォーム「Harbor」

ファイル転送プラットフォーム「Harbor」

#interbee2019

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