【Inter BEE 2013 TV】ATENジャパン 8入力8出力 HDMIマトリックススイッチャーと4K映像を100mまで延長可能な新製品のHDMI延長分配器を出展
2013.11.22 UP
VM5808H本体
VS1818T本体
トランスミッタとレシーバを使ったVE829によるワイヤレス伝送のデモ
ATENジャパンの展示テーマは「ATENが提供する4K/2K対応ビデオ周辺機器」。ATENビデオシリーズ「VanCryst」の中から、デジタルサイネージからプロシューマーまでをターゲットとしたビデオマトリックススイッチャーなどを展示した。これらの製品を使ったデモも行い、ATEN製品による4K/2Kの世界観をアピールした。
■8つのモニターの映像をシームレスに切り替え
なかでも見どころはシームレス切り替えを実現した8入力8出力のHDMIマトリックススイッチャー「VM5808H」および4K/2K対応周辺機器を使ったデモ。
VM5808Hは高速切り替え対応のシームレス・スイッチャー。8系統のHDMI信号を8系統にマトリックス出力できるのが特徴である。リアルタイムOSDに対応している。解像度は最大1080p、1920×1080。製品にはリモート制御での接続先切り替えに対応した管理用ソフトウェアが同梱されている。
ブースではVM5808Hを介した映像コンテンツを8つのモニターに映し出し、高速切り替えが可能なことを訴求している。
■離れた場所でも遅延のない映像再生を実現
それに加え、ブースでは離れた場所でも遅延のない映像配信が可能なことを示すデモも行った。その1つである4K対応8ポートHDMI分配延長器「VS1818T」はHDMI信号を8分配し、各系統をカテゴリ5eケーブルで100m延長できる。またワイヤレス対応5入力2出力HDMIマトリックス延長器「VE829」については、HDMI信号をワイヤレスで30m延長するデモも行った。
■医療・教育分野を中心に新市場開拓を目指す
VS1818Tは1系統のHDMI信号を8系統に延長分配する。レシーバ「VE812R」との併用で2出力に対応する。解像度は最大4k×2k、1080p。延長距離は最大100m(1080p)。
VE829は5台のHDMI機器から選択した出力をワイヤレスで延長できるのが特徴。HDMI信号に以外にIR信号の伝送も可能だ。WHDIテクノロジーにより、伝送遅延は1ミリ秒以内を実現している。解像度は最大1080p。延長距離は最大30m(1080p)。
用途としては放送・映像業界以外に、医療分野の診療・手術映像確認、教育分野での遠隔授業などへの応用を提案し、利用拡大を目指す。いずれの製品も発売は年内を予定している。価格はオープン。
【ATENジャパン】
本社:〒116-0003 東京都荒川区南千住3-8-4 ATENビル
URL:http://www.atenjapan.jp
VM5808H本体
VS1818T本体
トランスミッタとレシーバを使ったVE829によるワイヤレス伝送のデモ