【Inter BEE 2015】[INTER BEE CONNECTED] 広告収入による無料動画配信TVer サービス開始後、約1カ月で100万ダウンロード 放送業界の新たな試みに関心
2015.12.3 UP
Connected展示スペースの再奥だが大きなブースでひときわ目立っていた
ローンチから四週目で100万ダウンロードを達成し、想像以上の反響があったという
■TVer 初の展示会出展
公式テレビポータルとして10月26日にサービスを開始したTVerがINTER BEE CONNECTEDに出展し、こうした展示会で初めてブースを持ち注目を集めた。InterBEE 全体の基調講演でもテーマとして取り上げられ、さらに開催期間中に100万ダウンロードを達成してその勢いを示した。
■100万ダウンロード達成にうれしい悲鳴
INTER BEE CONNECTEDの会場でもいちばん奥にもっとも大きなスペースを確保して来場者を集めていた。ブースには100万ダウンロード達成のPOPをあとから追加し、賑やかさが加わった。このダウンロード数は1年後の目標だったそうで、当初想定していた以上の勢いに関係者もうれしい悲鳴をあげている状態だという。
TVerの基本機能は、テレビ番組の見逃し配信で、在京キー局各局が15前後の番組を提供。放送後一週間置かれ、無料で視聴できる。また好みのタレント名で検索したり、トピックスという番組情報のコーナーも充実している。シンプルなデザインで使い勝手がよく、ユーザーの反応も上々のようだ。
■放送時と異なる視聴傾向
TVer上での人気と放送時の視聴率は微妙に違うそうで、例えばこの時点では「マツコの知らないこと」のアクセス数が多いとのこと。この回のネタがチャーハンで、いわゆるパラパラじゃないチャーハンでもおいしいものがあるという話題がネット向きだったせいかもしれない。ネット配信にどんな番組が向いているのか、TVerを通じてわかってきそうだ。
■関心を持つスポンサーも
TVerは無料で視聴でき、広告収入をめざしている。だがデータを十分に取得していないため、スポンサーのニーズに応えきれておらず、セールスはこれからといったところだとのこと。ただ興味を持ってくれるスポンサーは出てきているそうで、今後の本格的なセールスが期待できそうだ。TVerは2015年のInterBEEの話題の中心となったが、今後さらに話題が広がっていくだろう。
Connected展示スペースの再奥だが大きなブースでひときわ目立っていた
ローンチから四週目で100万ダウンロードを達成し、想像以上の反響があったという