【NEWS】After NAB Show TOKYO 2015開幕 38社が4Kをはじめ最新の機器を展示 東京は22日(金)まで開催、大阪は26日(火)開催
2015.5.22 UP
Blackmagic Micro Cinema Camera
カメラに装着したアイ・ディー・エクスの「CW-F25」TX送信機
韓国Digital Forecast社のSDI/HDMIクロスコンバータ「X_NEO1」
Elemental Live L600シリーズ(上段)
世界最大のデジタルコンテンツ・プロフェッショナル向けのイベントNAB Showの出展関係企業が一堂に集まるAfter NAB Show Tokyoが5月21日(木)、22日(金)に東京・秋葉原のUDXにて開幕した。東京の展示会では38社が参加し、5月21日(木)の入場者数は1370名と昨年を上回る盛況となった。
■ブラックマジックデザイン 「Blackmagic URSA」の小型・軽量タイプを出展
ブラックマジックデザインは、従来品の「Blackmagic URSA」を小型化・軽量化した「Blackmagic URSA Mini」、多様な撮影スタイルを満たすために製品化された超小型の「Blackmagic Micro Cinema Camera」、ライブプロダクション用にデザインされた超小型のUltra HDスタジオカメラ「Blackmagic Micro Studio Camera 4K」を出展した。
「Blackmagic URSA Mini」は、重量を従来の約7.5キログラムから約2.5キログラムへと大幅に軽減し、本体サイズも小型化した。また、自社で独自に開発した4.6K(4608×2592)センサーを採用。120フレーム/秒に対応し、15ストップの広いダイナミックレンジを持っている。既存のURSAユーザー向けに有償のアップグレードが用意される。
超小型の「Blackmagic Micro Cinema Camera」は、マルチコプターでの空撮やアクションカムのとしての用途向けに開発したカメラ。独自の拡張ポートを使うことで、模型飛行機の遠隔制御機からカメラを操作して撮影できるという。また「Blackmagic Micro Studio Camera 4K」は、HDおよびUltra HDビデオフォーマットの両方に対応し、SDI経由でリモートコントロール可能な、世界最小のHD/Ultra HD対応ライブスタジオカメラ。プロ仕様の放送用レンズやモニタリング用の「Blackmagic Video Assist」とリグを組めば、スタジオでの使用にも対応することができるという。
■ アイ・ディー・エクス 最大2Kまで双方向伝送が可能なワイヤレスビデオ伝送システム「CW-F25」を出展
アイ・ディー・エクスは、同社主力製品である放送局用・業務用Vマウントバッテリーの新製品「E-HL10DS」と最大2Kまで伝送可能でタリーやリターンなどのコミュニケーション機能搭載したワイヤレスビデオ伝送システム「CW-F25」を出展した。
放送局用・業務用Vマウントバッテリーの新製品「E-HL10DS」は、高耐久型セルを採用したハイパワーバッテリー。容量が96Wh、最大出力120W/10Aにアップし、D-Tap端子を1個装備している。また、「CW-F25」は5GHz帯の無線LAN規格(IEEE 802.11n)を利用したワイヤレス伝送システムで、その特徴は4分割4本アンテナの4×4MIMOを採用し、加えて電波の位相と振幅をリアルタイムに最適化するビームフォーミングテクノロジーにより、最大2Kmの長距離伝送が可能だ。さらに、ワイヤレス伝送システムでは世界発となるビデオ本線信号以外に、インターカム、タリー、リターンラインも伝送できるコミュニケーション機能を搭載しているという。
■ エーディーテクノ 韓国Digital Forecast社のSDI/HDMIクロスコンバータ「X_NEO1」を国内初出展
エーディーテクノは、5インチタッチパネル付きアップ/ダウン/クロスコンバート機能搭載SDI/HDMIコンバータ「X_NEO1」と4K30p対応の業務用薄型HDMI分配器「HMS-0102」と「HMS-0104」を国内初出展した。
SDI/HDMIクロスコンバータ「X_NEO1」は、マルチフォーマットSD/HD/3G-SDIとHDMIの入出力端子を搭載し、SDI-HDMI間のクロスコンバート、入力信号をフォーマット変換して出力するアップ/ダウン/クロスコンバートが可能だ。入力についてはSDIかHDMIを選択、出力はSDIとHDMIに同時に出力することができる。
4K30p対応の業務用薄型HDMI分配器「HMS-0102」は1入力2出力モデル、「HMS-0104」は1入力4出力モデルでmabco(マブコ)ブランドとして6月26日から販売を開始する。4K(3840×2160)出力や、36bitまでのDeep Color、3D映像やPCからのVESA解像度の映像分配にも対応しているという。
■エレメンタル 4K60p対応MPEG-DASH Liveストリーミングをデモ
エレメンタル・テクノロジーズは、Elemental Liveによる4K60p 25Mbps HEVC UDP Liveストリーミングのデモを実施した。また、今までは2台のElemental Liveを使用して4K60p HEVC MPEG-DASH Liveストリーミングを行っていたが、今回1Uサイズで4K60pに対応したL600シリーズを国内初お披露目した。ブースでのデモは、計測技研の4K60p非圧縮レコーダ「UDR-N50A」から出力した4K60p映像信号をL600シリーズに入力。それをリアルタイムにHEVCでエンコードして、MPEG-DASHにてストリーミング配信。仏テクニカラー社のSTBにてデコードし、パナソニックの4Kテレビで表示するデモを行った。
■ ジャパンマテリアル 日本発披露のH.264エンコーダー「Matrox Monarch HDX」を出展
ジャパンマテリアルは、同社取り扱い製品である、カナダMatrox社のデュアルチャンネルH.264エンコーダー「Matrox Monarch HDX」、韓国VRi社のリアルタイム3Dキャラクタージェネレーター「KarismaCG」、オランダVidiGo社のスタジオオートメーションシステム「VidiGo Live」を出展した。日本初披露となったカナダMatrox社のデュアルチャンネルH.264エンコーダー「Matrox Monarch HDX」は、ビットレートの異なる2つのストリーミングを同時に配信・録画することができ、SDI信号の入力にも対応する。韓国VRi社のリアルタイム3Dキャラクタージェネレーター「KarismaCG」は、高品質な2D/3Dテロップを実現するキャラクタジェネレータ。レンダリング不要のリアルタイム再生に対応し、DEKOファイル読み込み機能も搭載しているという。オランダVidiGo社のスタジオオートメーションシステム「VidiGo Live」は、オペレーター1人で番組の管理・送出を実現する完全PCベースのマルチカメラライブTVソリューション。日本ではVisural Radioソリューションとして、RKKラジオで採用しているという。
【After NAB Show TOKYO/OSAKA 2015開催概要】
<3rd After NAB Show TOKYO>
■開催日時:2015年5月21日(木)、22日(金)、10:00-18:00 (セッションは9時から)
■会場:東京都千代田区「秋葉原UDX」(展示フロア:2階「AKIBA_SQUARE」、シアタープレゼン:4階「UDXギャラリー」)
<2nd After NAB Show OSAKA>
■開催日時:2015年5月26日(火)、10:00-18:00(セッションは9時から)
■会場:大阪市北区「グランフロント大阪」
■主催:一般社団法人 日本エレクトロニクスショー協会、株式会社映像新聞社
いずれも入場無料です。事前登録により、スムーズに入場できます。セッションは、席数が限定のため、申し込み数が席数を超えた場合、締め切りとなりますので、お早めのお申し込みをお進めします。
Blackmagic Micro Cinema Camera
カメラに装着したアイ・ディー・エクスの「CW-F25」TX送信機
韓国Digital Forecast社のSDI/HDMIクロスコンバータ「X_NEO1」
Elemental Live L600シリーズ(上段)