【Inter BEE 2015】InterBEE Connected 初日速報! 二年目はさらに内容充実 満席対策で別室も用意する盛況ぶり 19日も見逃せない充実のテーマ
2015.11.19 UP
注目を集めたTVerのブース
初日の1つ目「視聴スタイルの変化とビジネスチャンス」から満席状態
2つ目のセッション「映像表現としての4Kの可能性と課題」も多くの人が詰めかけた
昨年以上の盛況となった「キー局の動画配信(オンデマンド)」
11月18日から三日間の予定で始まったInterBEEで、昨年はじまったInterBEE Connectedが今年も開催された。前回同様、数多くの出展社による展示とオープンシアターでの企画セッションで構成され、非常に多くの来場者で賑わった。初日の3つの企画セッションはいずれも立ち見が出る盛況ぶりで、サテライト会場も満席になるなど、昨年を超える盛り上がりとなった。(コピーライター/メディアコンサルタント 境 治)
■プレゼンコーナーで出展企業のデモも開催
今年のConnectedはスペースの使い方を工夫し、100名が座れる企画セッション用のステージとは別に、出展社用の小規模なプレゼンテーションコーナーも設けられ、そこでも活発なセッションが行われた。またカフェスペースも設けられ、Connectedだけでもゆったり見て回れる雰囲気作りが施された。
■注目テーマ「TVer」
出展社は昨年と多少入れ替わりもあった。これは数社がConnectedから本格的な出展社として外で独自のスペースを確保したもので、いってみればConnectedでデビューしたのち卒業し、InterBEEに本格デビューしたといえるだろう。
今年新しく出展した中ではTVerが目立っていた。InterBEE全体の基調講演でもTVerがテーマとなるなど、今年の注目すべき存在のひとつだ。また今年会社を設立したHAROiDも出展しており、来場者の興味を集めていた。
■満席だった最初のセッション「視聴スタイルの変化とビジネスチャンス」
企画セッションは、10:30スタートの最初のセッション「視聴スタイルの変化とビジネスチャンス」から満席となる盛況ぶりだった。椅子を増やして対応したが、熱心に聴講する来場者であっという間に埋め尽くされた。
角川アスキー総研の遠藤聡氏をモデレーターに、日本テレビ、TBSテレビ、朝日放送の各局のパネリストが、テレビとネットを活用した新しい視聴スタイルの事例を披露し、これからのテレビの可能性について活発なディスカッションを展開した。
■具体的な現場の知見が披露された「映像表現としての4Kの可能性と課題」
2つ目の企画セッションは「映像表現としての4Kの可能性と課題」と題して、次世代放送推進フォーラムの元橋圭哉氏のモデレーションで、4K映像の制作で実績を持つパネリストがそれぞれの経験を語った。まだまだ課題の多い4Kの制作環境だが、実際にやってみなければわからない知見が披露され、今後につながることが期待された。
■テレビ局にとって最もホットな話題「動画配信」の関係者が一堂に
最後の企画セッションは、初日のメーンイベントとなった。「キー局の動画配信(オンデマンド)」のタイトルで、デジタルメディアコンサルタントの江口靖二氏のモデレーションのもと、在京キー局各局の配信担当者が一堂に会した。
動画配信はいまテレビ局にとってもっともホットで注目の領域で、多くの来場者が詰めかけ、オープンシアターは熱気に包まれた。入りきれない来場者は別のスペースに設けられたサテライト会場に案内されたがそちらも満席となり、このテーマの熱さがよくわかった。
3つの企画セッションの模様はそれぞれ別の記事で詳細をレポートしよう。去年にも増して活況となったConnectedは、20日までの三日間、充実した企画セッションを軸に展開される。
■19日も必見、必聴のテーマが目白押し
本日19日も、放送業界、広告業界の関係者には、目が離せない話題が並ぶ。
「米国放送界最新事情:大手TV ネットワークのOTT戦略とその波紋」10:30-12:00
講演:小池 良次 氏(在米ITジャーナリスト)
進行:江口 靖二 氏(合同会社江口靖二事務所 代表 デジタルメディアコンサルタント)
「放送同時再送信への取り組み」13:00-15:00
モデレータ:塚本 幹夫 氏(株式会社フジテレビジョン 主席渉外役)
パネリスト:
近藤 宏 氏(日本放送協会 メディア企画室長)
手塚 久 氏(株式会社フジテレビジョン 総合開発局 開発担当局長)
前嶋 宏 氏(東京メトロポリタンテレビジョン株式会社 執行役員 事業局長)
「放送通信連携で新境地を拓くローカル放送局の取り組み」15:30-17:00
モデレータ:鈴木 祐司 氏(次世代メディア研究所 代表)
パネリスト:
香月 和宏 氏(九州朝日放送株式会社 コンテンツ事業部 部長)
田尻 浩章 氏(株式会社熊本放送 編成局 編成部)
香川 正二郎 氏(株式会社テレビ新広島 業務推進局長 兼 コンテンツ営業開発部長)
益村 泉月珠 氏(広島テレビ放送株式会社 編成局 コンテンツビジネス部 クロスメディアプロデューサー)
注目を集めたTVerのブース
初日の1つ目「視聴スタイルの変化とビジネスチャンス」から満席状態
2つ目のセッション「映像表現としての4Kの可能性と課題」も多くの人が詰めかけた
昨年以上の盛況となった「キー局の動画配信(オンデマンド)」