【InterBEE 2013】昌新 光ファイバーにより4K非圧縮映像とKVMを40km(東京ー川越/戸塚)の遠隔操作可能に
2013.11.18 UP
光ファイバー伝送・延長装置「VelocityKVM System-38」
光KVMマトリクススイッチャー「MX48」
昌新ブースの様子
昌新はInter BEE2013において、同社が扱うThinkLogical社の4K伝送が可能な光ファイバー伝送・延長装置「VelocityKVM System-38」や光マトリックススイッチャ「MX48」を出展した。ブースでは、PC内にある4K映像素材とキーボード、マウスの信号をKVM-38を使って伝送し、EIZO社の4K対応36.4型モニター「DuraVision FDH3601」へ4K映像を、キーボードやマウスの情報とあわせて伝送するデモを行った(上写真)。
■ 4K映像を非圧縮で40kmまで伝送
KVMエクステンダーは、PCのキーボードやマウス、USBの信号とディスプレイ出力を光ファイバーで伝送・延長する装置。「VelocityKVM System-38」は、Dual-Link DVI入力対応の光ファイバで伝送する送受信器タイプのKVM伝送器。特許出願中のMRTS(マルチレート伝送システム)技術、非圧縮、シームレスDVIビデオ伝送に加えフレーム落ちしない伝送を実現している。「Dual-Link DVIを2本で6.25Gbpsによってビデオを圧縮せず、フレーム落ちがなく伝送・延長することで光の速度で最大40kmまで4Kコンテンツの映像を非圧縮を維持した状態で送信できる」と情報システム営業本部課長の藤本誠堂氏は説明した。
利用方法は、離れたフロアーに設置されている編集システム(PC)からDual-Link DVIを2本とオーディオ、キーボードとマウスをUSBで「KVM-38」に接続、「KVM-38」間は光ケーブルで接続し、受け側の「KVM-38」からDual-Link DVI2本を4Kモニターへ、キーボードとマウス、オーディオを接続することで、4K映像はディスプレイへ表示しながらPCの操作が可能になる。
また、信号の種類に依存せずに、DVI、 DualLink DVI、 3G/HD/SD-SDI、DualLink SDI、USB、HID、USB1.1、 USB2.0、FireWire、Serial、PS/2、オーディオの全ての信号をSingleModeあるいはMultiMode光ファイバーを使用して、ビデオ信号及び周辺機器信号をエンドツーエンドでルーティングする3Uタイプの48×48マトリクススイッチャー「MX48」も用意されている。
■ 3G-SDI入力対応版も今後提供する予定
Dual-Link DVI入力以外に、3G-SDI入力に対応した光ファイバー伝送・延長ソリューションとしてSDI/DVIエクステンダー「SDIXtream 3Gシリーズ」が用意されている。日本での販売については、「今回のInterBEEで、お客様のニーズを聞いた上で検討することになるため、発売は未定」と語った。
本光ファイバー伝送・延長装置は、ホストプロダクション以外にも業の大会議室、病院や教育現場のプレゼンルームなどでも利用できるという。
【昌新】
所在地:〒103-0022 東京都中央区日本橋室町1-7-1 スルガビル6F
光ファイバー伝送・延長装置「VelocityKVM System-38」
光KVMマトリクススイッチャー「MX48」
昌新ブースの様子