【プロダクション】YouTube撮影スタジオ 朋栄が施工を担当 パナソニック/キヤノン製カメラ、朋栄バーチャルスタジオなどを設置
2013.2.21 UP
Studio2
Editing Room
Training room
Open Studio
YouTubeは2月15日、クリエイターの活動と世界進出を支援するスタジオ「YouTube Space Tokyo」を東京都港区の六本木ヒルズに開設した。ロンドン、ロサンゼルスに続く世界で3施設目となる。
クリエイターはYouTubeパートナープログラムに参加し、スケジュールと撮影内容を調整すれば設備を無償で利用できる。グーグルは同スタジオを「人気チャンネルを育てる養成所。映像制作の技術を学ぶために活用できる」としており、高品質な環境を気軽に活用してもらうことでコンテンツの拡充と品質向上を期待している。設計は米国のシステム会社、施工は朋栄が担当した。
(映像新聞 吉野和美)
■スタジオ3式と最先端の制作機器を装備
設備は撮影スタジオ3式と副調整室(コントロールルーム)、レコーディングスタジオおよび編集ルームを備える。
「Studio 1」は9.2×12.8メートル、照明高2.9メートルと大型で、「Studio 2」には半円形のグリーンバックを設置。朋栄のセンサーレスバーチャルシステム「VRCAM2」を運用できる。「Studio 3」は小型で多目的に利用できる。
カメラはフルHD1/3型U・L・T・イメージセンサーを搭載したパナソニックのP2「AG-HPX375」をはじめ、キヤノン「EOS C300」「同C100」「XF305」「XF105」などシネマEOSシリーズ各種。DSLR「EOS 5D MarkⅢ」も周辺機器と合わせて備えた。
副調整室では最大3カメ運用が可能。システム内の信号はHD-SDIで、収録は現在PGMのみノンリニアシステムでキャプチャーする。なお現状では各スタジオ別々の運用に対応していない。スイッチャーはRossVideo「Carbonite」でミキサーはLAWO「Sapphire」を採用している。
照明はLitepanels社のパネル型「1×1 Bi-Color」や東芝のスポットライトなどLEDを設置した。
オーディオ録音および編集は5.1chサラウンド対応。DAWは「AVID|ProTools」で、スピーカーはGENELEC「8020A」。アンサンブルの演奏収録も可能で、ドラムなどの持ち込みもできる。
編集ルームは6台のMacに「Final Cut ProX」「CS6 Production Premium」「AVID |MediaComposer」を搭載した。各機はコンテンツ制作用サーバーに接続されている。
さらにセミナーや上映会に対応するトレーニングルームでクリエイターの交流を促進する。
Studio2
Editing Room
Training room
Open Studio