【プロダクション】東通 赤坂に4Kプレビュー兼カラーグレーディング室装備の新ビデオセンターを始動
2014.10.10 UP
AVIDのDAW「Pro Tools HDX」とコンソール「S6」を装備したMA-3
MA-3のアナブース
中継にも利用可能なPWS-4300を備えた4K施設
伝票にはデジタルペーパーを採用
東通(東京都港区)は、赤坂5丁目の「赤坂パークビル」で新ビデオセンターの営業を開始した。1080平方メートルのフロアに設置したリニア編集5室とノンリニア8室、MA3室、4Kプレビュー兼カラーグレーディング、CGの各室が備えられている。
ビデオセンターは、AVIDの素材共有サーバー「ISIS5500」を中心に構築。それまでも利用してきた「Interplay」により、素材アクセスなどを管理する。
「ED-4」(上写真)など2室は、ノンリニアを主体とした「ハイブリッド編集室」。ノンリニアで編集後、ソニーのスイッチャー「MVS-3000A」でスーパーを入れることで、バラエティー番組制作に活用する。
大型スイッチャー「MVS-8000/7000」を使う従来のリニア編集室は5室を構えた。
ノンリニア編集装置は、マシン室でケーブルを差し替えることで各室から操作できる「シェアリングシステム」とした。テロップ装置と合わせて、AVIDやAdobeのシステムを選び、作業ごとに必要な環境を作る。
4K設備は、ブラックマジックデザイン「DaVinci Resolve」と、Adobe systems「Cleative Cloud」を使い、スタンドアロンで運用する。ソニーの4Kサーバー「PWS-4400」は、室内に設置するほか中継に持ち出して利用する。
4K制作やカラーグレーディング業務は今後、本格化する見込み。所有する4Kカメラ「EOS-C500」と「PMW-F55」も紹介した。
「MA-3」はAVIDのDAW「Pro Tools HDX」と、コンソール「S6」(M40仕様)を使う。画と音で楽しめるウェブコミックの制作を、CG部が請けていることから、マイクを最大4本立てて収録できるようアナブースを構築した。
ルーティングスイッチャーは、堅ろう性を重視してグラスバレー「NV8140」(144×288)とした。
デジタイズ依頼書などの伝票はソニーのデジタルペーパーを採用。A4相当のサイズに手書きで書き込めるため、顧客のサインををその場でもらえる。機器マニュアルも読めるよう設定しており、業務効率を向上している。
AVIDのDAW「Pro Tools HDX」とコンソール「S6」を装備したMA-3
MA-3のアナブース
中継にも利用可能なPWS-4300を備えた4K施設
伝票にはデジタルペーパーを採用