【Inter BEE 2015】エレコム　Thunderbolt2対応のラックマウント型「LaCie」を参考出展　1Uで48TB、デイジーチェーンで最大1.7PBのディスクアレイを構築可能

　エレコムがは11月18日（水）から20日（金）までの３日間、幕張メッセで開催するInter BEE 2015に初出展する。ブース番号はホール5の5105。米国シーゲート社のグローバルブランド「LaCie」（ラシー）の外付けハードディスクの国内総代理店として、今回、Thunderbolt２対応の新製品を中心に出展する。ブースでは、2015年4月に国内発表したThunderbolt２対応のHDD、SSDの各種をデモ。4K映像ファイルの入出力がスムーズに行える実測値1375MB/sを実現しており、利用状況や必要なニーズにあわせたLaCieのThunderbolt対応HDD、SSDのラインアップを展示する。また、国内では未販売のラックマウント型の「LaCie ８Big Disk Thunderbolt2」を参考出展する。

■高い拡張性と多彩な冗長性
　Inter BEEに初出展のエレコムは、国内では未販売のラックマウント型「LaCie ８Big Disk Thunderbolt2」を参考出展する。
　2014年4月のNABで発表し、米国の放送、映像業界でも注目を集めた。Thunderbolt２ポートを２つ装備し、ディスクのアクセススピードは実測1375MB/sを実現。1Uサイズに8つのHDDを搭載し、最大48TB、デイジーチェーンでディスクアレイを構築すれば、最大1.7PB（ペタ・バイト）まで拡張可能だ。
　RAID5、RAID6に対応。複数ドライブから同時並行でデータを読み出す。RAID5では、書き込み時のパリティデータを１つのドライブに保存するため、データが損失しても復旧できる。こうした構造により、より高速かつ安全にデータを管理できる。
　4KのRAWファイルデータの転送、ファイル変換、データバックアップもスムーズだ。
　冗長性構造により、ディスクのみならず、ファン（３基搭載）や電源ユニット（２基搭載）もホットスワップに対応しているため、ユーザーの保守管理も容易だ。
　HDDは、世界で40％のシェアを誇るシーゲート社のエンタープライズ向けのHDDを搭載。快適なアクセシビリティ、信頼性、堅牢性を誇る。

■国内でも人気のThunderbolt2製品
　また、日本でもすでに高い評価を得ているLaCieのThunderbolt２対応製品も出展する。
　「LaCie ５Big Thunderbolt2」は、ポストプロダクションや、4K番組制作を積極的に進めるケーブルテレビ局などでも利用されている外付けのHDDだ。20TBの容量で4Kプロジェクトにも対応する。Thunderbolt２と内蔵HDD２台によるRAID0の構成で、1050MB/sを実現。また、RAID1にも対応しており、より高い信頼性を確保できる。Thunderbolt２の特性を生かし、デイジーチェーンによる連結接続も可能だ。
　2.5インチと小型ながら、RAID構成のSSDで実測1375MB/sを実現した「LaCie Little Big Disk Thunderbolt2」は、撮影現場での即時編集やスタジオでの大容量データの編集など、様々なシーンで活躍する外付けストレージだ。

■クリエイターにおなじみのブランド「LaCie」
　今回、Inter BEEに初出展のエレコムだが、LaCie製品は多くのクリエイターやプロダクションが利用するおなじみの製品ブランドだ。
　ブースでは、LaCieのThunderbolt２対応製品のラインアップが一堂に集められ、「撮影現場」「編集スタジオ」「アーカイブ」といった、映像制作のさまざまな現場でのソリューションが提案されるパネルとともに、製品が紹介される。
　また、前述のように、国内初お目見え、未販売のラックマウント型「LaCie ８Big Disk Thunderbolt2」も注目される。
　エレコムはすでに2010年からLaCie製品の独占販売をしており、日本での市場拡大を推進してきた。LaCieは、その後、2012年に世界２位のシェアを誇るストレージ企業の米シーゲイト・テクノロジー社と合併。エレコムは、引き続きLaCie製品の販売を手掛けるとともに、シーゲイト社との連携も強化し、2014年からはSeagateブランドの製品も取扱いを開始している。