【After NAB Show 2013】キヤノン C500とKi-Pro Quadによる4Kワークフローを紹介 新CMOS搭載カメラ XA20/XA25による映像配信もデモ
2013.5.1 UP
NAB Show 2013 キヤノン ブースのカメラコーナー
■EOS C500とKi Proによる新たな4Kワークフローを紹介
キヤノンマーケティングジャパンは、5月31日に東京・秋葉原の富士ソフト アキバプラザホールで開催するAfter NAB Showに参加し、同社のEOS C500とKi Pro Quadによる新たな4Kワークフローを紹介する。セミナー会場となるアキバプラザの「アキバホール」では、実際の映像制作の工程や、C500で撮影した4K映像を、4Kプロジェクターを用いて上映しながら紹介をする予定。
EOS C500とKi Proによる新たな4Kワークフローの講師として、A-team株式会社 代表取締役の能勢雄一氏、Cosaelu株式会社 代表取締役の髙野光太郎氏が登壇する。
■新CMOSセンサーを搭載し、防振性、低照度対応を強化した「XA20/XA25」
また、4月に発表となり6月中旬発売予定の小型軽量・業務用ビデオカメラXA20、XA25を用いたインターネット映像配信について、HDインターネットライブ映像配信ユニット「LiveNinja」を招いて現場の事例を紹介する。
XA20、XA25は、XA10/G10の後継モデル。
2機種とも、従来機より小型化し(1/3型から1/2.84型に)、有効画素を増やした(有効画素数207万画素から291万画素)、新開発のHD CMOS PROセンサーを搭載。画素数を増やしたことで、手ブレ補正のダイナミックモードが改善され、防振性能が向上している。低照度列アンプの改善や、新プラットフォームのノイズリダクションを駆使し、XA10と同等以上のSN、1.2ルクス(1/30秒時)の最低被写体照度を実現している。
小型軽量ながら、レンズに光学20倍ズームレンズを搭載している。これは、同社が新開発したレンズで、歩き撮りなどで発生する画像歪みを電子的に補正するダイナミックモードを装備。ダイナミックモードがオンのときには、28.8mm-576mmの20倍ズーム、オフのときは26.8mm-576mmの21.6倍ズームとなる。また、8枚羽根円形絞りで背景のボケ味を美しく表現できる。
また、同社のビデオカメラでは初の有機EL静電容量式タッチパネルをモニターに採用している。サイズは3.5型/約123万ドット。
AVCHD(28/24/17/5Mbps)とMP4(35/24/17/4/3Mbps)の2種類の記録モードを備え、1080/60p、24pも対応。別売りの記録メディア、SD/SDHC/SDXCカードに記録できる。一度の撮影で異なる記録方式・ビットレートの動画を同時記録できる。Wi-Fi機能ではタブレット端末などでWebブラウザーにアクセスし、リモート操作や映像再生も行える。
上位モデルのXA25はHD-SDI端子を備え、ハンドルユニットを装備。価格は、XA25が25万円前後、HD-SDI端子やハンドルユニットがないXA20は17万円前後(ハンドルユニットは別売りもある)。ハンドルユニットにはXLR端子を2系統備え、マイクとライン入力などを同時に接続できる。ハンドルにマイクも内蔵している。さらに、赤外撮影用に、近赤外発光機能も装備。
小型軽量・業務用ビデオカメラXA20、XA25を用いたインターネット映像配信のセミナーの講師には、HDインターネットライブ映像配信ユニット『LiveNinja』のメンバーとして、株式会社ヒマナイヌ 代表取締役の川井 拓也氏、有限会社バッタネイション 取締役の岩沢卓氏、株式会社スタートライン 代表取締役の駿河由知氏が登壇する。
■4K収録と同時にProResファイル生成をする Ki Pro Quad
NAB Show 2013会期中の4月9日に、出荷開始が発表されたSSD搭載の4K対応ポータブルビデオレコーダー「Ki Pro Quad」(http://www.aja-jp.com/news/press-release/aja-ki-prp-quad-shipping.html)。収録と同時に4K ProResファイルを生成。4K、HDモニタリング出力を持つほか、Thunderboltから4K RAWデータの収録も可能。4K、Quad HDに加え、HD、2K解像度による4:4:4/4:2:2収録も対応する。
ハードウェア処理によるリアルタイム RAW ディベイヤリング機能を搭載し、リアルタイムに 4K 解像度の Apple ProRes 444 あるいは ProRes 422 ファイルとして収録することや、4K から HD へのリアルタイムスケーリングが可能。
Canon C500に接続しライブ ディベイヤリングすることで、Apple ProRes 444 あるいは ProRes 422 でのオンボード収録ができる。Mac システムに接続された対応ストレージに対して Thunderbolt を経由した RAWデータのパススルー出力も可能。
■5月23、24日に大阪で「キヤノンイメージングソリューションフェア」を開催
キヤノンマーケティングジャパンは、After NAB Showに先立つ5月23日と24日の二日間、大阪で「キヤノンイメージングソリューションフェア」(http://cweb.canon.jp/seminar/prodv/osaka0523.html)を開催し、上記のセミナーに加え、「EOS C100がもたらす新しい制作現場のカタチ」と題したセミナーが実施される。
■NAB Show出展企業が多数参加するAfter NAB Show
5月31日に東京・秋葉原のアキバプラザで開催するAfter NAB Showは、世界最大の映像・放送のイベント NAB Show(約9万人が参加)の出展企業が参加し、NAB Showで発表した製品や技術を紹介するイベント。キヤノンマーケティングジャパンをはじめ10社を越える企業が参加し、最新製品や技術を紹介する。参加無料、事前登録制(http://www.jesa.or.jp/afternab/)。
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