【Inter BEE 2014】ヴィレッジアイランド　世界の放送波に対応したユニバーサル・マルチスタンダード変調 USB3インターフェイス　DekTec製「DTU-315」を出展

　ヴィレッジアイランドは11月19日（水）から21日（金）まで、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2014に出展する。ブースを、「OEMゾーン」、「VILLAGE island ゾーン」、「テクノロジーゾーン」、「放送モニタリングゾーン」、「OTT/ブロードバンドゾーン」の5つの エリアに分け、各ジャンルの最新製品を出展する。
　ヴィレッジアイランド社長のミカエル・ヴァンドルプ氏は「デジタル放送の普及に伴い、放送・通信業界に様々な変革が起こっており、次世代のデジタル放送技術が様々な場所で活用される事が期待されている。今年のInter BEEでは時代のニーズに適応した最先端且つ最適なソリューションを提案する」と意気込みを語る。
　「OEMゾーン」では、DekTec社製のユニバーサル・マルチスタンダード変調 USB3 インタフェース「DTU-315」、H.264/Mpeg2エンコーダーPCIExpressカード「DTU-2180」などを展示する。
　「VILLAGE island ゾーン」では「VillageSTUDIO 4K」ソフトによる4K再生、「VH-2000」による HEVC HDリアルタイムデコードなどのデモを行う。
　「テクノロジーゾーン」ではimage matter社製の「JPEG 2000 4K 素材伝送ソリューション」などを出展。「放送モニタリングゾーン」ではQuales製のビデオ監視システムなどを展示する。
　さらに「OTT/ブロードバンドゾーン」ではwitbe社製のマルチスクリーンサービス QoE 監視ロボットなどを展示する。

■4Kコンテンツ再生プレーヤー「Village STUDIO 4K」
　4Kコンテンツ再生プレーヤーの「Village STUDIO 4K」は、HEVC、H.264、XAVC、JPEG2000などのコーデックに対応したマルチフォーマット送出機。60Pのフレームレートに対応しており、スポーツ素材など動きの早い映像にも充分に対応できる。
デモンストレーションや展示会、デジタル・サイネージなどに適している。4K 60p 10bit で訴求する。
　福嶋氏は「当社ではデジタルサイネージ向けで全国の家電量販店の店頭に設置されたテレビを広告媒体として使用する全国47都道府県を網羅した店舗ネットワーク(100店舗以上、テレビモニター台数合計約5,000台～）の送出制御機器としてHD対応のVillageSTUDIOを納入しているが、店頭での４Ｋテレビの割合が増加している中でいち早く４Ｋ対応機器の開発に着手した」（福嶋氏）。

■ユニバーサル・マルチスタンダード変調 USB3インターフェイス「DTU-315」
　「OEMゾーン」で出展するDekTec社製の「DTU-315」は、ユニバーサル・マルチスタンダード変調USB3インターフェイス。世界の地上波、衛星波、CATV波などあらゆる放送に全対応している。最大変調帯域幅は７0MHzで次世代放送(4K)対応である。
　ヴァンドルプ社長は「４K次世代放送を含む全世界のデジタル放送方式に対応する製品として、ポータビリティでは業界随一。様々な放送方式向けのテスト信号発生器や自主放送向けモジュールとして使用できる。またデモンストレーションや研究開発ツールとしても最適」と話す。
　新製品の「VH-2000」は、TS入力、マルチフォーマット対応のソフトウェアデコーダ。DVI-ASIまたはIP入力、ビデオフォーマットは HEVC / H.264 / MPEG-2に対応。H.264の約2倍の圧縮性能があるHEVCビレオコーディックに対応し、 同一ビットレートでも、さらに綺麗な映像を再生出力することが可能。

■時代のニーズに適応した最先端且つ最適なソリューションを提案
　ヴァンドルプ社長は自社の経営理念について、次のように話す。
　「当社は迅速に行動して迅速に実現する事をモットーに最先端のデジタル放送技術をお客様に提供、放送業界を通じて社会に貢献することを心がけている。海外の優れた製品を国内マーケットに対して迅速に提案を行う一方、自社製品を含めた国内の技術をグローバルに展開する" 架け橋" としての役割を担っている」。
　「放送がアナログからデジタルへ移行する中、プロセッサ能力の飛躍的な進化に伴って放送技術もソフトによる性能強化がめざましい。こうした動きに呼応して、当社でもソフト開発に力を入れている。ソフトの開発力をベースに、自社／OEM製品の販売やSDKプラットフォームの提供をしているため、ユーザーの要望に合わせた柔軟な提案力が強み」という。
　海外での展開も積極的で、「シンガポールにある子会社を中心に東南アジア一帯、パシフィック、インドなど各国へ向けた放送設備の提案を広く行っている」（ヴァンドルプ社長）という。
　９月29日から目黒の新社屋に移転。「心機一転し新たな体制で事業にのぞんでいる。新しいヴィレッジアイランドの技術をぜひブースで体験して欲しい」（ヴァンドルプ社長）と話す。

【ヴィレッジアイランド】
本社住所：東京都港区白金台3-19-1　興和白金台ビル5階
URL：http://www.village-island.com
映像・放送関連機材部門 /ホール6 /6309