【NEWS】2012年の映画全体興収は前年比107.7%で1,951億9,000万円 日本映画製作者連盟が発表
2013.2.18 UP
興行収入10億円以上の邦画作品
興行収入10億円以上の洋画作品
日本映画製作者連盟は1月30日、2012年の映画興行収入などを発表した。全体興収は対前年比107.7%となる1,951億9,000万円。興収の発表を始めた2000年以来、10番目の成績となる。
このうち邦画は前年比128.8%の1,281億8,100万円、洋画は前年比82.1%の670億900万円。今回から中継を除くODS作品を含めて集計したため、邦画は過去最高となる好成績となった反面、洋画は2000年以降最低となった。邦画と洋画の構成比は65.7対34.4%で、邦画が洋画を上回ったのは5年連続となる。
ODSは邦画が25億2000万円(75本)で洋画が2億1900万円(23本)。中継は2億5000万円(92本)。統計的に平均入場単価を押し上げる効果もあった。
公開本数は邦画が前年から113本多い554本で、洋画は71本多い429本となった。
スクリーン数は76が営業を停止し、27が新規に開設。計3290で2年連続の減少となった。デジタル上映するのは全体の88.1%に当たる2897スクリーンで、3D(立体視)が可能なのは1042で全体の31.7%。
またヒットの目安となる興収10億円超を記録した作品は、邦画は前年より7作品多い39作品で計964億2000万円となった。
首位は『BRAVE HEARTS 海猿』で73億3000万円。『テルマエ・ロマエ』『踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望』と続き、4位までいずれも50億円を突破している。前年度は50億円を超えた作品はゼロだった。
洋画では『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が1位で53億8000万円。50億円を超したのは昨年の3本からこの1作品に減少した。10億円を上回ったのは19作品で計426億9000万円。
映連加盟社およびグループ会社における映画輸出実績は5299万7000ドル。対前年比は92%で、同88%と大幅に減少した11年に続き低調だった。映連は円高が原因の一つだとしている。
興行収入10億円以上の邦画作品
興行収入10億円以上の洋画作品