【NEWS】NTTドコモ 世界初の360度8K VRライブ映像配信・視聴システムを開発 「ドコモ5Gオープンラボ Yotsuya」に展示
2018.6.29 UP
360度8KVRライブ映像配信・視聴システム
NTTドコモは6月26日、世界初の360度8KVRライブ映像配信・視聴システムを開発したと発表した。スポーツや音楽のライブイベントをリアルタイムに360度8K映像として撮影、配信することが可能。ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を通してVRライブ映像を視聴できる。
円周方向に外向きに配置された5台のカメラで撮影する映像情報を、リアルタイムに4K魚眼形式映像として合成。30fpsで360度8K映像として出力する。システムには、リアルタイムに映像をスティッチング(合成)する装置や、360度8K映像配信用のリアルタイムH.264エンコーダ、さらに、HMDでの表示の際、360度8K映像を複数方向のタイルに分割するリアルタイム「パノラマ超エンジンエンコーダ」と、タイルをユーザの視聴方向に合わせて配信する配信サーバから構成されている。
撮影した映像の高度な映像合成やリアルタイムの符号化のために、FPGAに合わせた形で高負荷演算のためのアルゴリズムを検討し、高密度実装開発している。
また、HMDに360度8K映像を効率的に表示するための技術として、複数の切り出し映像(タイル)に分割し、視聴方向の映像だけを再生する「パノラマ超エンジン エンコーダ」も新たに開発している。
同システムは「ドコモ5Gオープンパートナープログラム」に参画している、1503の企業・団体向けに提供する、常設5G技術検証環境「ドコモ5Gオープンラボ Yotsuya」に展示する予定。
360度8KVRライブ映像配信・視聴システム