【Inter BEE 2014】PFU 非圧縮映像伝送装置「QoolTornado QG70」を用いて8K60p IPライブ伝送をデモ
2014.11.11 UP
非圧縮映像伝送装置「QoolTornado QG70」
Inter BEE会場でのデモ配置図
PFUは、11月19日(水)から21日(金)までの3日間、千葉・幕張メッセで開催されるInter BEE 2014に出展。自社開発の非圧縮映像伝送装置「QoolTornado QG70」(=写真)を用いた8K60pの非圧縮ライブ伝送、4K30pの双方向非圧縮IP伝送のデモと、 参考出展によるJPEG2000符号化による4K60pを900Mbpsで伝送するデモを実施する。
8K60pの非圧縮ライブ伝送では、NHKメディアテクノロジーの「創立30周年記念技術展」の会場となる国際会議場コンベンションホールAに設置した8Kカメラから8K60p非圧縮映像によるIPライブ中継を実施。カメラからの8Kビデオ信号を4台の「QG70」で筐体間同期を行い、NHKメディアテクノロジーブースとPFUブースへマルチキャスト伝送をする。またPFUブースへは、1芯の光ケーブルでWDM(波長分割多重通信)を使った伝送を行う。各ブースに設置した4台の「QG70」を介して8Kモニターで表示する。PFUのブースでは、アストロデザインのコンバーターを介して、横2540mm×高さ1442mmの4面マルチ画面に表示する。
また、イベントでの利用を想定した双方向の4K30pによるデモはストロベリーメディアアーツとのコラボレーションによるもの。ストロベリーメディアアーツのブースに設置したカメラの映像を、「QG70」を経てPFUブースに非圧縮IP伝送し、再びPFUブースの「QG70」を通して、32インチ4Kモニターで表示。同時に、PFUブースに設置した4Kレコーダーからの再生映像を、同じ2台の「QG70」を介して、ストロベリーメディアアーツのブースの28インチ4Kモニターで表示する。24pと30pの両方で実施する予定だ。
PFUはまた、次世代の伝送へ向けた参考出展として、4K60p映像をJPEG2000で符号化し、900Mbpsで伝送するデモを行う。より低い伝送帯域でも4K映像を伝送しようとするもので、今後のマルチデバイスへの対応も考慮してJPEG2000を採用している。
「QoolTornado QG70」は、高速IPネットワークにより、非圧縮4K映像データのリアルタイムIP伝送が可能。系列の局間や、遠隔地のスタジオ、フィールドなどとの間での高精細映像のやりとりを、筐体前面のLCDパネルのプレビューボタンで送受信の映像選択・プレビューができるなど、操作の簡易化を実現している。
すでに、4K実験放送などで採用実績を重ねており、今年2月には、100Gbpsイーサネットを用いたNICTによる8Kの非圧縮伝送でも採用され、大阪/梅田と東京/大手町間でさっぽろ雪祭りの映像を伝送した。
「QG70」が4K/8Kの伝送で高く評価されているのは、こうした高精細でデータ量の大きい映像を、複数の筐体を用いても同期が完璧で、1台の筐体で伝送しているかのように扱うことができる点にある。また、非圧縮伝送のために、符号化による遅延がないことが大きな強みとなっている。
【PFU】
本社:横浜市西区みなとみらい4-4-5 横浜アイマークプレイス
URL:http://www.pfu.fujitsu.com/qooltornado/
映像・放送関連機材部門 /ホール4 /4306
非圧縮映像伝送装置「QoolTornado QG70」
Inter BEE会場でのデモ配置図