【NEWS】米エレメンタル・テクノロジーズ社　映像配信技術で急成長 オレゴン州技術連盟などが年間最高の成長企業として表彰

　マルチスクリーンTVサービス用のエンコード・トランスコード技術を開発している米エレメンタル・テクノロジーズ社は、本社のあるオレゴン州の技術協会（Technology Association of Oregon ：TAO）から、その年で最も成長を遂げた企業（Technology Growth Company of the Year）として表彰された。また、同社はオレゴン・ポートランド市から、新輸出カテゴリで国際ビジネス賞に選ばれ、5月14日に授賞式が行われるという。　

■世界250社で採用
　同社の発表によると、2012年においては40か国近くに及ぶ250社のメディア関連企業を顧客とし、前年度比200%の利益を記録した。番組や映画などのコンテンツ視聴において、これまでのテレビによる視聴から、多種多様な視聴方法へと拡大する傾向が世界的に進んでいる。同社の成長は、そうした新たなサービスモデルの構築が増えている傾向によるものとしている。　
　現在、BBC、ABC News、HBO GO、コムキャスト、ESPN、HBOやワーナーブラザースなどが同社のソリューションを採用。ワーナーは、エミー賞を獲得したデジタル・エンド・トゥ・エンド（Digital End-to-End ：DETE) のコンテンツ配信システムの一環として採用されている。また、昨年のロンドンオリンピックではBBCに加えてTerra、カナダのOlympic Broadcast Media Consortium、Eurosportなどの欧米企業に加えて、NHKのストリーミング放送でも同社のエンコードシステムが採用されている。エレメンタルテクノロジーの技術を通じて、70か国の視聴者がオリンピックの模様を視聴したという。
　今年2月には、フォーブス誌より、米国で最も期待できる企業のトップ25にランキングされた。http://www.forbes.com/pictures/elld45jfkj/elemental-technologies/
　同社の創業者でCEOのサム・ブラックマン氏をはじめとした役員たちは先月、「マルチチャンネル・ニュース」（http://www.multichannel.com/sites/default/files/files/40under402013.pdf）および、「ストリーミングメディア・マガジン」の2社がそれぞれ発表したストリーミングメディア業界のオールスターランキングにて表彰されている。