【NEWS】デジキャス InterBEE2016で各種IP伝送機器を出展 豪Tieline社製オーディオIPリモート伝送システム「ViA」を国内初出展
2016.11.13 UP
Ross Video社の12G-SDI対応ルーティングスイッチャ「Ultrix」
TAG Video System社IPマルチビューワ「MCM-9000」
Embrionix社のSFPモジュール
豪Tieline社のオーディオIPリモート伝送システム「ViA」
デジキャス(本社:東京都杉並区)、11月16日(水)から18日(金)、幕張メッセで開催するInterBEE 2016に出展する。同社ブース(ホール6、ブース番号:6203)では、同社が取り扱う加Ross Video社の12G-SDI対応ルーティングスイッチャ「Ultrix」、豪Tieline社のIPによるオーディオリモート伝送システム「ViA」、仏TAG Video System社のIPマルチビューワ「MCM-9000」、加Embrionix社のVoIP/HDMIシグナルコンバータを出展する。なお、豪Tieline社と加Embrionix社の製品はInterBEEに初出展する。
■ 新機能のクリーンスイッチ機能と3G-SDIx4と12G-SDIの双方向コンバートをデモ
カナダに本社を置くRoss Video社の「Ultrix」は、12G-SDI対応のルーティングスイッチャ。「Ultrix」は、2RUとコンパクトな筐体ながら最大で72x72サイズのルーティングスイッチャで、12G-SDIとVoIPに対応する。
技術部長の大橋渉氏は「今年のIBCでクリーンスイッチ機能をサポートした」と話す。ブースでは、4Kを使った3G-SDIx4と12G-SDIの双方向コンバートや4Kルーティング、マルチビューワ機能、クリーンスイッチ機能のデモを実施する。
■ 4K(HECV)とSDI Over IP(SMTPE-2022-6,7)に対応したTAG Video System社IPマルチビューワ「MCM-9000」を出展
イスラエルに本社を置くTAG Video System社の「MCM-9000」は、1台で監視可能なストリーム数が最大で250ストリーム(SD)と非常に多いのが特徴のIPストリームマルチビューワシステム。今年のIBCでTS over IPに加え、4K(HECV)とSDI Over IP(SMTPE-2022-6,7)に対応した。サポートするコーデックは、MPEG-2/H.264/HEVC。配信プロトコルは、UDP/RTP/HRTP/HLS(HTTP Live Streaming)/RTMPとSDI Over IP(SMTPE-2022-6,7)。ブースでは、新たに対応したHEVCとVoIP(入出力)を中心に展示する。具体的にはマルチビューワの入力素材として、TS over IP(H.264, HEVC)とVoIPを準備し、様々なフォーマットをマルチビューワ1画面に混在させてモニタに表示する。さらに、マルチビューワの出力をVoIPで出力し低遅延モニタリングソリューションのデモを実施する予定だ。
■ ベースバンドとIPが混在したシステム構築を可能とするEmbrionix社のSFPモジュールをInterBEE初出展
カナダに本社を置くEmbrionix社は、SFPモジュールを多くの放送機器メーカに供給しているメーカ。今年の9月に正規代理店として、製品の取り扱いを始めたという。
今回のInterBEEで初出展するのは、今年のIBCで正式発表された12G-SDI/VoIP対応ルーティングスイッチャ「emMODULAR」とVoIP-HDMIシグナルコンバータ「emVIEW」。
大橋氏は「モニタ系はIPストリームを直接入力できる製品がないため、VoIP-HDMIシグナルコンバータ「emVIEW」を利用することで、モニタを直接IPネットワークに接続して、利用することができる。また、12G-SDI/VoIP対応ルーティングスイッチャ「emMODULAR」を利用すると、IPネットワークに接続された機器のスイッチングが可能になる。よって、InterBEEではベースバンドとIPが混在したシステムにおいてSFPモジュールを中心とした最適なソリューションを提案する」という。
■ ISDNの「INSネット」サービスの代替え機として注目される豪Tieline社のオーディオIPリモート伝送システム「ViA」をInterBEE初出展
オーストラリアに本社を置くTieline社は、オーディオコーデック製品を提供するメーカ。今年5月から正規代理店として、製品の取り扱いを始めたという。今回InterbEE初出展となるオーディオIPリモート伝送システム「ViA」は、独自技術によりネットワーク冗長や遅延等が考慮し、安定して高品質なオーディオを一般的なインターネット回線を経由して容易に伝送することができる。なお、今年のIBCでは、「Best of Show Award」を受賞している。
「この「ViA」は、携帯電話網やインターネット回線で安定して伝送できるため、2020年に終了するISDNサービス「INSネット」ディジタル通信モードの代替えとして利用できる。そこで、テレビ局やラジオ局などから多くの引き合いがある」(大橋氏)。なお、ブースでは「同機材を卓上に置いて、操作性の良さを試してもらう予定」という。
■ 同社が取り扱う製品も多数出展
この他、同社が取り扱う加Ross Video社のペリフェラルシステム「openGear」、4:4:4対応バーチャル用カメラ「Acid」、独BFE社のネットワー統合型制御/監視ソリューション「KSC CORE」、英TriplePlay社のIPTV / IP共聴システム「TripleTV」、仏BBright社の4K非圧縮プレーヤ「UHD-Play」などを出展する予定だ。
【デジキャス合同会社】
本社:〒168-0065 東京都杉並区浜田山3-1-13 3F
Inter BEE ブース:映像制作/放送関連機材部門/ホール6/6203
関連URL:http://www.digicas.jp/
Ross Video社の12G-SDI対応ルーティングスイッチャ「Ultrix」
TAG Video System社IPマルチビューワ「MCM-9000」
Embrionix社のSFPモジュール
豪Tieline社のオーディオIPリモート伝送システム「ViA」