【NEWS】NTT HEVCによる4K 60P配信をデモ フレッツ配信技術でSTBへリアルタイム配信
2013.10.17 UP
東芝製タブレットにMEPG-DASHで再生。デコーダはVisual On
(手前)Intel のHaswell 搭載のNUC試作機。(奥)BroadcomのSTB
Nコレの会場
NTTグループは、10月10、1I日の二日間、同社グループのICTソリュー ションを一堂に集めた展示会「NTT GROUP COLLECTION 2013」(Nコレ)を大阪で開催した。今年で15回目となる。関西地区の法人を対象に、大阪に続いて福岡(10月24日、25日)と名古屋(11月7日、8日)でも開催される。会場にはNTTグループ19社より87ブースが出展された。
技術発表となった西日本電信電話(NTT西日本)、NTTスマートコネクト、NTTコミュニケーションズ、NTTぷららの四社による特別展示「4K H.265/HEVC Overフレッツ配信技術」には、大型4Kディスプレイが設置され、多くの来場者が足を運んだ。今年6月に実施した4K HEVCデモをさらにアップデートし、87型REGZAで4K@60fpsでリアルタイム再生(上写真)を実現した。
■4K HEVCのSTBへの配信デモを実施 新たに4K 60fpsも
この技術発表は、同グループが6月のIMC TOKYO 2013で出展した4K HEVCデモをアップデートしたもの。6月の展示は、セット・トップ・ボックス(STB)経由による世界初の4Kリアルタイム再生として注目された。光回線とクラウド技術を利用し、HEVCコーデックでエンコードした4K解像度映像ファイルをIPで配信しリアルタイムに再生する実験。STBはBroadcomのLSIリファレンスバージョンが搭載された試作機だ。
今回の展示では、NTT西日本が制作したオリジナル4K映像を含めて数々の4K映像を再生。東芝の87型4K REGZAと55型4K REGZAおよびAndroidタブレットに表示した。今回のアップデートでは、新たに87型REGZAで4K@60fpsで再生している。55型では、4K30fps(映画コンテンツは24fps)で表示している。
■HTML5で4K動画再生
4K@60fps, 10bitの映像を、NTT研究所のソフトウェアベースのHEVCエンコーダと米エレメンタル・テクノロジーズの「Elemental Server」でエンコードしている。クラウド上にあるエンコード後の4K映像データは、NTTスマートコネクトの動画配信クラウドサービス「Smart STREAM」を通じて配信し、ブースにある東芝製の映像配信サーバ「ExaEdge」を通して端末までIP配信されている。配信時の伝送スピードは、20Mbps~26Mbps。
表示側の55型のREGZAには、Intelの第4世代Intel Coreプロセッサと言われる「Haswell」を搭載した超小型PC、NUC(Next Unit for Computing)「D54250WYK」により再生した。ターボシステムズ開発の「XJiveスィングウェブエンジン」とNTTドコモのHEVC/H.265ソフトウェアデコーダおよびHTML5ブラウザが搭載され、ブラウザ上で4K動画の再生をした。
NTT西日本は、オリジナル映像として、徳川美術館 (http://www.tokugawa-art-museum.jp/)の協力を得て、館内の収蔵品などをソニーのF55・F65で収録した。また、NHK提供の8K映像を4K60pにダウンコンバートした映像データも利用している。このほか、4K@30fpsの映像として、NTTぷららのコンテンツも用いている。
東芝製タブレットにMEPG-DASHで再生。デコーダはVisual On
(手前)Intel のHaswell 搭載のNUC試作機。(奥)BroadcomのSTB
Nコレの会場