【InterBEE 2012】エンビビオ社、マルチスクリーンビデオ配信用エンコーダの新製品、MPEG-DASHやHEVC次世代フォーマットストリーミングを初公開

　エンビビオは、パートナー企業である伊藤忠ケーブルシステムのブース（映像・放送関連機材部門 #6402）で、放送事業者向けのライブ/オンデマンドのマルチスクリーンビデオ配信ソリューションを紹介する。
　エンビビオは、ソフトウェアベースの独自エンコード技術で、単一ハードウェアでライブおよびオンデマンドでのストリーミング用エンコードを可能とする業界唯一のシステムソリューションを持つ。

　ブースではマルチスクリーン対応エンコーダ/トランスコーダ「4Caster C4 GenIII」を中心に、スマートフォン、タブレット、PC、TVといったマルチスクリーンへのビデオ配信を実演する。ネットワーク環境やデバイスの性能に依存せず、最適な品質のストリーミングを実現する様子をデモする予定だ。
　また、独自のエンコーダ技術を使った、次世代フォーマットMPEG-DASHやHEVCでの高画質なストリーミングビデオも国内で初めて公開する。

　MPEG-DASH はHTTP経由でAdaptive Streamingが可能な国際標準技術。多様なデバイスに安定した品質で映像ストリーミング配信が行えることで今後のモバイルデバイスへのコンテンツ配信サービスへの利用性が高いと思われる。
　HEVCは、MPEG-2の約4倍、MPEG-4 AVC/H.264の約2倍の圧縮性能によりネットワークの負荷が半減する。これにより、より高画質な映像配信がより低コストで可能となる。8K×4Kまで対応できるため、4KディスプレイへもOTTで高画質なストリーミング映像を視聴できる環境を生み出せる。　

　このほか、IBCで発表した次世代エンコーダアプライアンス「4Caster G4」も一般初公開する。G4は、新たにIntelの次世代プロセッサ「SandyBridge」を搭載し、ノードタイプのハード構造でエンコード処理能力を約4倍向上している。　

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。