【InterBEE 2012】パイオニア　長期保存用BDドライブを出展　50年以上のアーカイブ可能に　光ディスクのアライアンスOPARGの製品に対応

　パイオニア（映像・放送関連機材部門　#5205）は、デジタルアーカイブ用の専用アーカイブディスクとして高品質記録を可能にした業務用BDライター「BDR-PR1M」「BDR-PR1MA」を出展する。両機とも、三菱化学メディア業務用アーカイブディスク100GB BD-R 「BDXL」に対応し、高い記録品質と長期保存特性を実現し、貴重なデータを長期間保存が可能だ。 三菱化学メディアによる加速実験において、50年を超えるデータ再生寿命推定の結果を得ている。

■高品質・大量のアーカイブ構築を低コストで
　厳しい基準で選別した光学ピックアップを採用し、一定の倍速でアーカイブディスクに記録することにより、記録品質のばらつきを抑えているという。
　「BDR-PR1M」は、ディスク作成後に記録品質をチェックできる検査機能を搭載。 社団法人 日本画像情報マネジメント協会 （JIIMA）が策定した「長期保存ガイドライン」に準拠したディスクの品質管理が可能。検査機能を搭載していない「BDR-PR1MA」と組み合わせることで、低コストで複数のライターを使用して大量にアーカイブディスクを作成するシステムを構築できる。発売は11月上旬。

■光ディスクによるアーカイブ構築のアライアンスOPARGを設立
　パイオニア、三菱化学メディア、ビクターアドバンストメディアの3社は、光ディスクを使ったアーカイブの枠組みを構築、 推進するためのアライアンス「オプティカル・アーカイブ・グループ（OPARG）」を設立しており、今後は、グループから発売される各種アーカイブディスク（BD SL / DL / XL、DVD、CD）に対応していく。すでにASAKA、EPSONなどが賛同企業として名を連ねている。
　OPARGは、情報を電子化して保存するデジタルアーカイブ向けに高品質光ディスク（BD-R及びDVD-R）と記録用ドライブ、ディスク検査関連機器などを統合したデジタルアーカイブの枠組みとして構築された。図書館や美術館の原資料や公文書などの長期保存など、今後拡大するニーズへ向けて、光ディスクを用いた記録・保存の優位性を生かした開発を進めていく。光ディスクは、他のアーカイブ手法に比べて保守費用を抑えること ができ、浸水などの災害後においても高い記録再現率を誇るなど、信頼性が高く評価されている。OPARGでは、JIIMAガイドラインに準拠した高いレベルでの品質管理を実現し、互換性を高めるとともに、長期保存システムに関するソリューション提案を行っていくことで、光ディスクアーカイブのメリットを訴求し、普及拡大を進める。


【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。