【CEATEC JAPAN 2013】エフエム東京 V-Lowマルチメディア放送対応スマートフォンやサービス提案をデモ

2013.10.8 UP

エフエム東京ブースの様子
(左)シャープのV-Lowマルチメディア放送対応スマートフォン試作機 、(右)日本アンテナのWi-Fiチューナー試作機

(左)シャープのV-Lowマルチメディア放送対応スマートフォン試作機 、(右)日本アンテナのWi-Fiチューナー試作機

(左)Android端末に接続したUSB型V-Low受信チューナー試作機(メーカ未発表)、(右・中央)CM連動型O2O2

(左)Android端末に接続したUSB型V-Low受信チューナー試作機(メーカ未発表)、(右・中央)CM連動型O2O2

(左)広告連動型地域情報発信番組、(右)循環型O2O2O

(左)広告連動型地域情報発信番組、(右)循環型O2O2O

V-Low受信アプリとSmartAccess対応クラリオンカーナビ(NX513)連携システム

V-Low受信アプリとSmartAccess対応クラリオンカーナビ(NX513)連携システム

 エフエム東京は、幕張メッセで開催したCEATEC JAPAN 2013において、V-Lowマルチメディア放送の実験試験局を用いたデモ展示を行った。会場では、V-Lowマルチメディア放送に対応したスマートフォンの試作機やワンセグとV-Lowマルチメディア放送受信に対応したWi-Fiチューナー型受信機、USB型V-Low受信チューナーを使い、V-Lowマルチメディア放送を活用したデジタルサイネージロジスティックスサービス「CHANNEL-Lo」や V-Low受信アプリとカーナビの連携サービスのデモを行っている。

■ V-Lowマルチメディア放送とは
 V-Lowマルチメディア放送とは、地上アナログテレビ放送終了後に空いたVHF帯の周波数跡地のうち、99MHz〜108MHzの周波数帯を利用して地方ブロック向けVHF-Low帯マルチメディア放送を行う放送として策定されたもの。2013年9月27日には総務省から、V-Lowマルチメディア放送及び放送ネットワークの強靭化に係る周波数の割当て・制度整備に関する基本的方針が公表されている。なお、残りのVHF-High帯(207.5MHz〜222MHz)の周波数については、全国ブロック向けV−Highマルチメディア放送として、既に「モバキャス」(MOTTV)がサービスを行っている。

■ V-Low受信チューナーを内蔵したスマートフォンやWi-Fiチューナー型受信機、、USB型V-Low受信チューナーを展示
 ブースでは、エフエム東京がシャープの協力を得てV-Lowマルチメディア放送に対応したスマートフォンの試作機や日本アンテナが試作したワンセグとV-Lowマルチメディア放送受信に対応したWi-Fiチューナー型受信機、Androidタブレットで動くUSB型V-Low受信チューナーを展示。ブースでは、エフエム東京が実験試験曲免許を取得し電波を発射しており、実際にサービスを受信しているところを見ることができる。

■ CM連動型O2O2Oサービスと広告効果測定
 エフエム東京が想定するV-Lowマルチメディア放送を活用したサービスの1つとして、V-Lowマルチメディア放送でCMに連動して商品情報やショッピングアプリ、クーポンなどを放送波を使い配信し、そのCMをトリガーに視聴者を商品を購入できるサイトやその商品を購入できるアプリの起動させて商品購入サイトを表示するなど、ストレス無く商品を購入できるサイトへ誘導するオフライン/オンライン/オンライン(O2O2O)サービスのデモンストレーションを行っている。
 通常、クーポンやその商品を販売しているサイトへの誘導は、QRコードなどを配信して、そのQRコードからサイトへ誘導するが、放送事業者や広告主がV-Lowマルチメディア放送を使い、CM連動アプリケーションやクーポン、商品情報などを配信して蓄積させ、受信端末がネット接続しなくても、クーポンや商品情報、商品在庫一覧などの有用な情報を取得することができるという。さらに、聴取者の端末にネット接続機能がある場合は、放送と通信の機能を連携させて、聴取者の所在地に合わせて地域情報を配信したり、近くの店舗に誘導したりするといったサービスの提供が可能になるという。また、放送を聴いて商品を直接購入したかどうかを計測することが可能で、「将来的にはアフリエイトできる仕組みも検討している(説明員)」と説明した。

■ V-Lowコンテンツ流通チャンネル「Channel-Lo」向け、広告連動型地域情報発信番組モデルをデモ
 全国に先駆けて2014年6月頃から本放送が予定されている福岡をテーマに、福岡の”アサイチ新鮮情報”をお届けする地域情報発信番組にて、イベント・レジャー・お買い物情報、クーポンなど、音声とデータ放送をリンクさせた新しい地域情報の発信番組を検討しており、ブースでデモンストレーションが行われている。
 番組と連動して配信された地域情報やイベント情報、番組と連動したテーマのチラシやクーポンなどのお買い物情報はアプリケーションに蓄積されており、放送終了後にも利用することができるという。なお、この番組は、共同販促が提供する「ブロードキャストコマーシャルカード配信サービス”Time Push”」を活用しているという。

■ 放送番組をトリガーにした循環型O2O2Oサービスをデモ
 大日本印刷(DNP)は、V-Low帯マルチメディア放送の番組と連動して配信されたクーポンやポイントをDNPが開発中のO2Oコミュニケーションサービス「PASSMART」で作成したスマートフォンアプリで保存することで、オンライン/オフラインで利用可能な放送番組をトリガーとした循環型O2O2Oサービスのデモンストレーションを行っている。スマートフォンアプリに保存されたクーポンやポイントは、いつでもリアル店舗で利用することが可能になるという。

■ V-Low受信アプリとカーナビの連携システム
 V-Lowマルチメディア放送を利用し、スマートフォンやタブレット端末のアプリケーションで、高速道路を走行中にドライバー向けの情報を受信し、接続しているカーナビゲーション上に高速道路の各種情報を表示したり、ハイウェイラジオを聴くデモンストレーションを行っている。スマートフォン上のアプリケーションにはSmart Access連携機能を持っており、Smart Access対応カーナビゲーションシステムとスマートフォンを接続することで、スマートフォンのアプリケーションと連携し、スマートフォン上の画面をカーナビに転送して表示し、カーナビゲーション側で操作が可能になっている。
 高速道路の各情報は、走行中の位置に応じて表示されるという。またハイウェイラジオのボタンを押すと、現時点におけるハイウェイラジオを聴くことができる。なお、ハイウェイ情報はIPDCによりテキストファイルとして配信・蓄積されており、カーナビ側でテキストをクリアな音声で読み上げてくれる。
 現在はカーナビゲーションにV-Lowマルチメディア放送チューナが入っていないため、SmartAccess機能を利用してスマートフォンと接続しているが、「将来的にV-Lowマルチメディア放送チューナが搭載された場合は、全てカーナビゲーション側で対応できるようになる(説明員)」という。

(左)シャープのV-Lowマルチメディア放送対応スマートフォン試作機 、(右)日本アンテナのWi-Fiチューナー試作機

(左)シャープのV-Lowマルチメディア放送対応スマートフォン試作機 、(右)日本アンテナのWi-Fiチューナー試作機

(左)Android端末に接続したUSB型V-Low受信チューナー試作機(メーカ未発表)、(右・中央)CM連動型O2O2

(左)Android端末に接続したUSB型V-Low受信チューナー試作機(メーカ未発表)、(右・中央)CM連動型O2O2

(左)広告連動型地域情報発信番組、(右)循環型O2O2O

(左)広告連動型地域情報発信番組、(右)循環型O2O2O

V-Low受信アプリとSmartAccess対応クラリオンカーナビ(NX513)連携システム

V-Low受信アプリとSmartAccess対応クラリオンカーナビ(NX513)連携システム

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