【After NAB】ヴィレッジアイランド　Thomson VS7000 OTTエンコーダによるHEVC 4Kリアルタイム伝送デモを実施 7月に国内発表へ

　ヴィレッジアイランドは5月31日、秋葉原の富士ソフト アキバプラザで開催したAfter NAB SHOW2013において、下記の３つのデモを行った。

（１）Vanguard Video社HEVC符号化IPコアによる4K映像のリアルタイム符号化デモ
（２）Thomson VS7000 OTTエンコーダーによるHEVC 4Kデモ
（３）DekTek社のUSB3.0対応HD-SDI入力インタフェース


■メーカの4K検証用に米Vanguard Video社のHEVC符号化IPコアを提供
　米Vanguard Video社は、ヴィレッジアイランド社が、国内の技術パートナーとしてコーデックを取り扱っている。
　会場では、米Vanguard Video社のHEVC符号化IPコアを使った4K映像のデコードとエンコードのデモを実施した。
　ヴィレッジアイランドのマーケティング・ファイナンス統括専務取締役の福島次郎氏は次のように説明する。「弊社では現在、メーカの4K検証環境用として米Vanguard Video社のHEVC符号化IPコアを基にソフトウェアデコーダを開発中だ。プロジェクトベースでのカスタマイズや、メーカがIPコアを扱う際の技術支援なども行っている」

■仏Thomson製ViBE VS7000 OTTエンコーダによるHEVC 4Kデモンストレーションを実施
　仏に本拠を置く、Thomson Video Networks社のOTT（Over The Top）エンコーダ「ViBE VS7000」は、ヴィレッジアイランドが取り扱っているマルチスクリーン・マルチコーデック・マルチフォーマットに対応したIP向け映像配信システム。
　会場では新たにHEVCに対応したViBE VS7000による4Kライブ配信と、NTTドコモが開発したHEVCデコーダによる受信のデモを行った。Thomsonは、本年4月にHEVCのサポートをリリースしている。福島氏は「4K対応版についての正式プレスリリースは、 ヴィレッジアイランドにおいても7月に行う予定」（福島氏）という。

■ 信号監視、アプリ開発用のHD-SDI USB変換器「DTU-351」を国内初展示
　ヴィレッジアイランドはまた、DekTek社のHD-SDI USBインタフェース変換機「DTU-351」を展示した。同製品は、4月のNAB Show 2013において、Pick Hit Awardを受賞している。
　「DTU-351」は、HD-SDI信号をUSB 3.0で接続してPCに取り込むことができ、付属のSDI計測ソフトによるフルフレーム解析やキャプチャ、エンコードが可能だ。本製品は、6月に出荷開始する予定。「今後、非圧縮AVIやMAC対応ドライバを開発する予定」（福島氏）という。