【ニュース】 HBOとNetflix、 北欧でOTTサービスを開始

　米タイムワーナーグループのケーブルネットワーク放送局であるHBO（Home Box Office）は、10月中旬から北欧で独自のOTT（オーバーザトップ）ストリーミングTVサービスを開始する。
　欧州に拠点を置くペイTVの技術会社、Parsifal International（パルジファル・インターナショナル）と合弁会社「HBO Nordic」を設立。デンマーク、スウェーデン、ノルウェーとフィンランドといった北欧地区のペイTV事業者へ番組の配給に加え、HBONordic.comからオンラインのストリーミングサービスを自社で提供していく。
　ペイTVサービスに加入していなくても、HBOのストリーミングTVサービスだけを月額およそ12.58USドルで受けることができる。 配給するコンテンツはHBOオリジナル番組の最新エピソードから、過去のエピソードまで、各国の言語を含めた多重言語で提供する。
　HBOは米国においてはCATV放送局であるが、今回の欧州での展開により、インターネットでコンシューマーへダイレクトに番組を提供するOTTサービスを開始する。HBOは、このOTTサービスを米国で展開することを目指しているが、現状ではCATVを経由して、番組をマルチスクリーンで観ることができるサービス「HBO.GO」を提供するにとどまっている。
　北欧地域でのOTTサービスの展開は、米国のNetflixも開始を発表している。Netflix社の最高経営管理者であるリード・ハスティングス氏はフェイスブックを通してHBO Nordicが同市場へ参入することを歓迎していると語っている。