【InterBEE2012】アイティアクセス HEVC対応の映像品質評価ツールやCivolution社のセカンドスクリーン向けソリューション等を出展

2012.11.8 UP

MPEG-2TSリアルタイムモニタリングソフト「Orion」
セカンドスクリーンソリューション「SyncNow」

セカンドスクリーンソリューション「SyncNow」

 アイティアクセス(クロスメディア部門、#8305)は、映像・音声品質検査ソリューションとして、Interra Systems社のオフラインA/Vストリームアナライザ「Vegaメディアアナライザ」とリアルタイムメディアコンテンツ・モニタリングソフトウェア「Orion」を、またセカンドスクリーンソリューションとして、Civolution社の「SyncNow」を出展する。ブースでは、それぞれの商品のデモンストレーションを実施する。

■ HEVCに対応したオフラインA/Vストリームアナライザ「Vega HEVCアナライザ」を初出展
 Interra Systems社のオフラインA/Vストリームアナライザ「Vegaメディアアナライザ」は、Audio/Videoのオフライン解析ツールとして広く利用されているA/Vストリームアナライザで、H.264ビデオ(FR-Ext :High, High10, High4:2:2, High4:4:4対応)、MPEG-2ビデオ、MPEG-4のビデオコーデックとAAC、HE-AAC、AMR、Dolby AC3のオーディオコーデック、そしてMPEG-2トランスポートストリーム、MPEG-2プログラムストリーム、MP4、3GPP、3GPP2、DVD VOB、AVCファイルフォーマット、VC1ビデオ(Microsoft WMV9 format)、ASFに対応している。
 今回のInterBEEでは、新たに次世代コーデックの国際標準規格であるHEVC(High Efficiency Video Coding)に対応したA/Vストリームアナライザ「Vega HEVCアナライザ」を初お披露目する。「HEVCエンコーダーやデコーダーを開発しているメーカーから要望が多くあったため対応した製品」と営業部主任の福田美穂氏は説明した。

■ リアルタイムでネットワーク上のTSをモニタリングできるInterra Systems社の「Orion」を出展
 Interra Systems社のMPEG-2 TSリアルタイムモニタリングソフトウェア「Orion」は、IPTVなどで伝送されるIPネットワーク上のTSをリアルタイムにモニタリングし、映像・音声コーデックの規格検査や品質検査を行うことができるソフトウェア製品。具体的には、映像については、ブロックノイズ、フリーズフレーム、ブラックアウトフレームを、音声はラウドネス、無音、音量レベルをリアルタイムに検査することが可能だ。また、自動または指定サイズでのキャプチャも可能であり、Interra Systems社のオフラインA/Vストリームアナライザ「Vegaメディアアナライザ」でのストリームデバッグをおこなうこともできる。
 その他の映像・音声品質検査ソリューション製品として、ラウドネス、ノイズ、サイレント等のオーディオ品質のチェック機能を強化したNTTエレクトロニクス社の国際規格ITU-T J.247 Annex A準拠した映像品質客観評価ソフトウェア「QE1000」やInterra Systems社デジタルコンテンツ・自動品質検査システム「Baton」も出展する。

■ 音声透かしを使ったセカンドスクリーンソリューション「SyncNow」を出展
 セカンドスクリーンソリューションとして、今年1月から同社で販売と技術サポートを開始したオランダCivolution社の音声透かしを使ったセカンドスクリーンソリューション「SyncNow」を出展する。また、音声電子透かしによるTVコンテンツとスマホ/タブレットとの連動デモを実施する。
 オランダCivolution社は、デジタル指紋技術を提供している企業で、セカンドスクリーンソリューション「SyncNow」は、同社の音声透かし技術を使い、コンテンツIDとTime Codeを可聴範囲の周波数帯域に分散して透かしとして挿入することで、「映像シーンに応じて自動的にスマートフォンやタブレットのアプリケーション上に関連情報を表示することができる(同氏)」という。また、音声透かしの特徴は、コンテンツを加工しても透かしが取れないこと、音声品質を保てること(同氏)」と説明した。さらに、「セカンドスクリーム向けサービスとして、新しい規格が検討されているが、この技術は、コンテンツの音声に音声透かしを追加するのみであり、既存のテレビやラジオ、DVDなどに利用でき、それら受信端末はインターネットに接続している必要が合ない。そこから流れ来る音声をスマートフォンやタブレット端末にインストールしたアプリケーションで受信するのみで、番組に同期させた商品紹介ページやプレゼント応募ページ、クイズなどのページを表示させることが可能なため、手軽にスマートフォンやタブレット端末をテレビやラジオのセカンドスクリーンとして活用することができる(同氏)」と説明した。
 なお、「SyncNow」の商品構成は、音声透かしを挿入するソフトウェアとAndroidとiOS用のアプリケーション開発キット(SDK)で、ラジオやテレビの生放送で利用する場合は、音声透かしを挿入するための「SyncNow」対応ハードウェア(AXON社)が必要となる。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日(水)〜16日(金) 幕張メッセで開催します(入場無料)。

セカンドスクリーンソリューション「SyncNow」

セカンドスクリーンソリューション「SyncNow」

#interbee2019

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