【Inter BEE 2014 TV】IIJ クラウド上で「4K/HEVC」高速変換を提供するソリューションをデモ アップロードの手間・時間を回避するハードディスク回収サービスも提供
2014.11.30 UP
インターネットイニシアティブはInter BEE 2014に出展し、ビデオファイルをクラウドにアップロードするだけで、手軽に各種のストリーミング配信用ファイルに変換する「IIJ GIOクラウドトランスコードパッケージ」を中心に展示した。コンテンツをクラウド上でトランスコードするソリューション。米カペラシステムズが開発したソフトウエア「Cambria FTC」をクラウド上に実装して提供するもの。ビデオファイルをクラウドにアップロードするだけで、IIJのクラウドで変換作業が行われ、最終的に求めるフォーマットに変換される仕組みだ。
ブースでは、新機能として11月4日に発表した「4K/HEVC対応オプション」が紹介された。4K映像ファイルは、データ量が大きく、ファイル変換には大きなCPUパワーやリソースを必要とする。今回のソリューションは、クラウド上のクラスタリング技術によって、大幅に計算処理の時間を短縮しようとするもの。自前のハードを持たずに、最新の機器やサービスを利用できるクラウドを利用したものだ。符号化の技術は、随時進化していく。そうした中で、クラウドのパッケージを利用することで、必要に応じて低コストで最新技術にキャッチアップが可能という。
IIJは、インターネットで公開する動画が増加し、ストリーミング配信の需要が高まる中でパッケージとして提供を始めたという。同社では同時に、原盤の動画ファイルをハードディスク(HDD)で納品できる「ハードディスク納品オプション」の提供も開始している。ネットの課題であるアップロード時の手間や時間の負荷を避けることがねらい。
具体的には、NTTデータ・スマートソーシングに委託し、同社のコンテンツハンドリングサービスを利用する。ユーザーはバイク便や宅配便でHDDを納品すれば、その後はクラウドへのアップロードとファイル変換のトランスコードを自動的に処理し、終了通知が届くしくみだ。
【インターネットイニシアティブ】
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