【InterBEE 2012】ネットウエル　非圧縮・無遅延のHD映像伝送ソリューションを出展

　ネットウエル（映像・放送関連機材部門　#6304）は、HDカメラ撮影映像を、非圧縮、無遅延でエンコーダーに伝送し、マルチスクリーンへの配信を可能とするソリューションを披露する。
　システムは、米VubiQ社製 非圧縮ワイヤレスHD 1.485Gbps HD-SDI映像伝送システム「VL300」シリーズ（RX300、TX300）と、米ViewCast社製エンコーディングシステム「Niagara4100」で構成される。
　ネットウエルの無線通信営業部 部長 勝野功氏は、ソリューションの特徴を次のように話す。
　「VL300シリーズは、免許不要でバンド幅の広い60GHz帯域を使用します。HD無線においては、出力レベルが10ミリワット未満、圧縮なし、遅延なしと大変優れた製品です。Niagara4100は、ノートPC やPC、タブレット、スマホなどとマルチスクリーンへの配信を可能とするエンコーダーです。HDカメラの撮影映像を、VL300シリーズとNiagara4100を介してマルチ配信するソリューションを提案したいと思います」
　ターゲットユースは、自治体などにおける河川・港湾・道路などの監視業務やシンポジウム、コンサートやスポーツなどのイベントやセミナーなど、広いスペースで、高品質な。「ワイヤレスであるという点が大きいと思います。例えば、映像をビルからほかのビルへ飛ばす、人混みの多いコンサートやイベント会場などでの有線は困難で無線の力が発揮されます」と勝野氏は話す。
　またこのソリューションには、オプションとして、ログイン認証画面を加えることができ、会員制サイトが手軽に構築・運営できる。
　導入事例としては、VubiQ社製の非圧縮ワイヤレス60GHz映像伝送システムが、2010年、ロサンゼルス・レイカーズの優勝パレードの放送で使用された。優勝パレードの映像を伝送距離約110mを無遅延、リアルタイムで伝送した。さらに、Niagara4100は、2011年に日本の上越ケーブルビジョンが試みたiPhone/iPad向けイベントライブ映像伝送実験に採用され成功をおさめている。

【InterBEE 2012】
Inter BEEは、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、IPTV、Mobile TV、クロスメディア、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する「音と映像と通信のプロフェッショナル展」です。クリエイティブ、メディアビジネスの最新動向を知る機会として、メディアに携わるあらゆる方々に関連した展示会です。
11月14日（水）〜16日（金） 幕張メッセで開催します（入場無料）。